和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

白良浜23日に海開き 「密」避け安全祈願

海水浴場の安全を祈る熊野三所神社の眞鍋佳輝宮司(22日、和歌山県白浜町の白良浜で)
海水浴場の安全を祈る熊野三所神社の眞鍋佳輝宮司(22日、和歌山県白浜町の白良浜で)
 和歌山県白浜町の白良浜など町内3カ所の海水浴場は、23日から開設する。新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、町や町内の観光、商工団体は8月末までの期間中、感染防止に向けた取り組みを講じる。白浜温泉街にとっては、これまでに経験したことのない繁忙期が始まることになる。

 海開きを前に、白浜観光協会は22日、白良浜などで安全祈願祭を開いた。藤田正夫会長や井澗誠町長らが砂浜の祭壇に玉串を奉納し、期間中の無事を祈った。海開きの当日ではなく前日に開いたのは、「密」の状態を避けるためで、出席者も限定した。

 井澗町長は「更衣室を設けないなど、例年とは異なる形で(来場者には)不便があるかもしれないが、ご協力いただきたい。安心・安全な海水浴場になるよう、精いっぱい頑張りたい」と語った。

 近畿有数の海水浴場として知られる白良浜は、今年は4年ぶりに5月3日に海開きする予定だったが、新型コロナの影響で延期になった。全国的には多くの海水浴場が「今年は開かない」と決める中、町や各団体は6月、専門家の意見も踏まえて感染防止に向けたガイドラインを策定。これを徹底した上で海水浴場を開けると決めた。