和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月26日(金)

犯罪防止へ、見回り15年 田辺の弁慶パトロール隊

味光路をパトロールする、田辺署の藤田和義署長(右)や弁慶パトロール隊の隊員(中央)ら=17日、和歌山県田辺市湊で
味光路をパトロールする、田辺署の藤田和義署長(右)や弁慶パトロール隊の隊員(中央)ら=17日、和歌山県田辺市湊で
 和歌山県田辺市の自主防犯団体「弁慶パトロール隊」(沖平統隊長)は、2005年の発足から17日で15年を迎えた。JR紀伊田辺駅周辺などを毎月見回り、犯罪の防止に向けて目を光らせてきた。沖平隊長(86)は「皆さんの協力のおかげ。犯罪のない明るいまちづくりのため、今後も活動を続けたい」と話している。

 沖平隊長によると、隊は犯罪の抑止や住みよいまちづくりを目指して、地元有志らで発足。毎月第2金曜の午後7時から約1時間、紀伊田辺駅周辺などでパトロールを続けてきた。

 17日、紀伊田辺駅前で15周年を記念した式典があり、隊員や田辺署員ら計20人が参加。藤田和義署長は「安全、安心なまちづくりを目指して15年間活動してくださり、心から敬意を表する。地域の平穏を確保するため、引き続きご協力をお願いしたい」と長年の活動に謝辞を述べた。

 その後、参加者は同隊の発足から175回目となるパトロールを実施した。駅前やアオイ通り、味光路などを見回り、駅前の駐輪場では鍵の掛かっていない自転車がないかを1台ずつ確かめた。

 隊長を15年間務め、毎回欠かさずパトロールに参加してきた沖平隊長は「雨の日も寒い日も毎回集まってくれた隊員のおかげで、これまで続けてこられた。感謝の気持ちでいっぱい」と振り返り、「隊の立ち上げに関わったという責任もある。今後もできる限り活動を続けていきたい」と話した。