和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月17日(火)

重機使って流木撤去 橋杭海水浴場で地元企業が奉仕

砂浜に打ち上げられた流木などを撤去する人見建設の社員ら(9日、和歌山県串本町くじの川で)
砂浜に打ち上げられた流木などを撤去する人見建設の社員ら(9日、和歌山県串本町くじの川で)
 和歌山県串本町くじの川の橋杭海水浴場で9、10の両日、人見建設(串本町串本)の社員ら約15人が清掃奉仕をした。重機を使って砂浜に打ち上げられた流木などを撤去し、18日の海開きに備えた。

 同社は、社会貢献活動の一環で工事現場周辺の清掃活動などをしてきたが、海水浴場の清掃をボランティアでしたのは今回が初めて。社員らは重機4台、トラック2台を使い流木などを撤去し、長さ約400メートルの海岸に散らばったごみを回収した。

 現場の仕事を2日間休んで社員と一緒に清掃活動に取り組んだ、人見健一社長(62)は「たくさんの流木が砂浜にあるのを見たので、町に清掃奉仕を申し出た。前からやりたいと思っていた。串本で生まれ育ち、子どもの頃に泳いでいた海水浴場なので、観光客の方にまた来たいと思ってもらうためにもきれいにしたい」と話した。

 海水浴場を管理する町産業課の枠谷徳彦副課長(53)は「地元への思いを行動に移してくれて大変ありがたい」と感謝した。

 田原を含む町内の海水浴場は、新型コロナウイルスを考慮して今シーズンの開設中止も検討されたが、新型コロナの影響で冷え切った地域経済を立て直そうと「3密」を防ぐ町独自の感染予防ガイドラインを策定して、開設することになった。期間は8月31日まで。橋杭は午前9時~午後5時、田原は午前10時~午後5時に監視員が配置される。