ふるさと納税V字回復 田辺市、8051万円受け付け
和歌山県田辺市は、ふるさと納税の2019年度寄付実績をまとめた。寄付額は8051万1510円(5127件)で、前年度を約970万円(435件)上回った。17年度以降は減少が続いていたが、V字回復した。
市への寄付額は、16年度が過去最多の1億1343万円(9963件)だった。その後、過度な返礼品競争を是正する総務省の通知に沿って返礼品の内容を見直したことや、人気の梅たるが年度途中に品切れとなったこともあり、17年度は9307万円(7672件)へと減少。18年度は7080万円(4692件)と、右肩下がりになっていた。
昨年6月には、ふるさと納税の新制度がスタート。返礼品を「寄付額の3割以下の地場産品」に限定するルールが厳格化され、基準を守った自治体のみが制度の対象に指定される仕組みに変わった。
各自治体の創意工夫がより求められる中で、市はより多くの人に地場産品を知ってもらおうと返礼品の種類を3割以上増やし、145品目に拡大。地元の神島高校生が開発した商品の詰め合わせなど、特色ある品も盛り込んだ。
寄付の受け入れ口も拡充した。仲介サイトの利用はこれまで「ふるさとチョイス」のみだったが、「楽天ふるさと納税」も導入し、インターネット上で目に付く機会を増やした。19年度の寄付のうち、92%が仲介サイトを通じた受け付けだったという。
寄付者とのつながりを大切にするため、18年秋からは感謝の言葉を手書きしたメッセージカードも一人一人に届けている。
こうした取り組みが奏功してか、寄付者に占めるリピーターの割合は34%と、前年度より10ポイント上昇した。
寄付は全47都道府県からあり、件数が最も多かったのは東京都で1271件。続いて大阪府560件、神奈川県476件だった。
返礼品の申し込みは梅酒や梅干しといった梅関連商品が圧倒的に多く、上位10品目のうち9品目を占めた。体験型の返礼品である「熊野古道の旅」には13件の申し込みがあった。
寄付金の活用先は「熊野古道関連」「環境保全」「ふるさとづくり」「安心して暮らせるまちづくり」「田辺の偉人顕彰」などから選べる。寄付が最も多かったのは「熊野古道関連」で2537万円(1709件)だった。
市への寄付額は、16年度が過去最多の1億1343万円(9963件)だった。その後、過度な返礼品競争を是正する総務省の通知に沿って返礼品の内容を見直したことや、人気の梅たるが年度途中に品切れとなったこともあり、17年度は9307万円(7672件)へと減少。18年度は7080万円(4692件)と、右肩下がりになっていた。
昨年6月には、ふるさと納税の新制度がスタート。返礼品を「寄付額の3割以下の地場産品」に限定するルールが厳格化され、基準を守った自治体のみが制度の対象に指定される仕組みに変わった。
各自治体の創意工夫がより求められる中で、市はより多くの人に地場産品を知ってもらおうと返礼品の種類を3割以上増やし、145品目に拡大。地元の神島高校生が開発した商品の詰め合わせなど、特色ある品も盛り込んだ。
寄付の受け入れ口も拡充した。仲介サイトの利用はこれまで「ふるさとチョイス」のみだったが、「楽天ふるさと納税」も導入し、インターネット上で目に付く機会を増やした。19年度の寄付のうち、92%が仲介サイトを通じた受け付けだったという。
寄付者とのつながりを大切にするため、18年秋からは感謝の言葉を手書きしたメッセージカードも一人一人に届けている。
こうした取り組みが奏功してか、寄付者に占めるリピーターの割合は34%と、前年度より10ポイント上昇した。
寄付は全47都道府県からあり、件数が最も多かったのは東京都で1271件。続いて大阪府560件、神奈川県476件だった。
返礼品の申し込みは梅酒や梅干しといった梅関連商品が圧倒的に多く、上位10品目のうち9品目を占めた。体験型の返礼品である「熊野古道の旅」には13件の申し込みがあった。
寄付金の活用先は「熊野古道関連」「環境保全」「ふるさとづくり」「安心して暮らせるまちづくり」「田辺の偉人顕彰」などから選べる。寄付が最も多かったのは「熊野古道関連」で2537万円(1709件)だった。