和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月27日(金)

秋の芋掘り楽しみ 園児が「なんたん蜜姫」の苗植え

「なんたん蜜姫」の苗を植える園児(和歌山県串本町潮岬で)
「なんたん蜜姫」の苗を植える園児(和歌山県串本町潮岬で)
 和歌山県串本町津荷にある児童発達支援施設「通園らっこ」の園児12人が17日、同町潮岬の畑で町特産のサツマイモ「なんたん蜜姫」の苗植えを体験した。

 串本さつまいも会(柴田明夫会長)が招待した。園児は、JA紀南の職員らに教えてもらいながら、にぎやかに苗を植えた。11月上旬の芋掘りにも参加する予定。

 「なんたん蜜姫」を広く知ってもらおうと同会は毎年、一般参加者を募ってこの畑で「いもっこ倶楽部」という取り組みをしている。今年は6人が参加し、植え付け、除草、収穫を体験しており、この日は同倶楽部の会員も一緒に苗を植えた。

 同会事務局の田中大介さん(JA紀南大辺路営農室)によると、串本町の赤土と潮風で育った「なんたん蜜姫」は、糖度が高く、ねっとりした食感が特徴。町内で年間7~8トン、多い年で10トン収穫しているが、人気が高いことから、増産を目指して試験栽培をしているという。

 「なんたん蜜姫」の起源は定かではないが、明治以降、海外から持ち込まれた可能性が高いという。