「地元に誇り持って」 県世界遺産センター所長が講演
和歌山県田辺市学園の田辺高校で10日、県世界遺産センター(田辺市本宮町)所長の山西毅治さん(61)が県の観光戦略や観光地としての魅力について講演した。3年生319人が進路の参考にした。
山西さんは県庁を定年退職し、2019年4月から世界遺産センター所長を務めている。県職員時代から同校で講演をしており、今年で4年目。昨年から放課後に開かれている地域・観光ゼミの講師もしている。
講演では、和歌山が国内外から観光地として評価されるようになるまで、山西さんが取り組んだという戦略を紹介した。
キャッチコピーで関心を引き付け、各メディアの特徴に合わせた広報戦略を展開したほか、観光地の公衆トイレやフリーWi―Fi(ワイファイ)などの整備にも取り組んだという。
外国人を引き付ける和歌山の魅力について「豊かな自然とそれへの信仰、伝統などに興味を持たれている。熊野古道はスペインのサンティアゴ巡礼道と通じるものがあり、受け入れられやすい」と話した。
IT企業の誘致など、これからの県の発展につながる取り組みにも触れた。山西さんは「今はSNSにアップした写真1枚で、誰でも地域に人を呼び込める時代。皆さんには社会に出ても世界を常に意識し、地元に誇りを持ってほしい。そしてチャレンジを恐れないで」と締めくくった。
自然科学科の田中朱さん(17)は「地元に誇りを持ち、自分でも情報を発信して和歌山のことを皆に知ってもらいたいと思った」と話した。
生徒は12日まで分散登校のため、半数ずつ午前と午後に分かれて話を聴いた。
山西さんは県庁を定年退職し、2019年4月から世界遺産センター所長を務めている。県職員時代から同校で講演をしており、今年で4年目。昨年から放課後に開かれている地域・観光ゼミの講師もしている。
講演では、和歌山が国内外から観光地として評価されるようになるまで、山西さんが取り組んだという戦略を紹介した。
キャッチコピーで関心を引き付け、各メディアの特徴に合わせた広報戦略を展開したほか、観光地の公衆トイレやフリーWi―Fi(ワイファイ)などの整備にも取り組んだという。
外国人を引き付ける和歌山の魅力について「豊かな自然とそれへの信仰、伝統などに興味を持たれている。熊野古道はスペインのサンティアゴ巡礼道と通じるものがあり、受け入れられやすい」と話した。
IT企業の誘致など、これからの県の発展につながる取り組みにも触れた。山西さんは「今はSNSにアップした写真1枚で、誰でも地域に人を呼び込める時代。皆さんには社会に出ても世界を常に意識し、地元に誇りを持ってほしい。そしてチャレンジを恐れないで」と締めくくった。
自然科学科の田中朱さん(17)は「地元に誇りを持ち、自分でも情報を発信して和歌山のことを皆に知ってもらいたいと思った」と話した。
生徒は12日まで分散登校のため、半数ずつ午前と午後に分かれて話を聴いた。