和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

木のぬくもりたっぷり 紀州材で滑り台

紀州産スギを使った滑り台(和歌山県田辺市龍神村福井で)
紀州産スギを使った滑り台(和歌山県田辺市龍神村福井で)
 和歌山県田辺市龍神村福井、木工館「ジー・ワークス」(松本泉代表)は、紀州材を使った滑り台を完成させた。上富田町の自動車販売店のショールームで、子ども向け遊具として使われる。

 上富田町生馬に13日に開業する「田辺ダイハツ販売口熊野店」から注文を受けた。松本代表と知り合いである同店の従業員が、木のぬくもりが感じられる遊具をジー・ワークスに依頼した。高さ1・2メートル、全長2・1メートルのスギ製で、はしごの部分だけスギより堅いヒノキ製。

 紀州産無垢(むく)材を使った家具を製造販売するジー・ワークスでは、幼児向けの木馬も作っているが、大型の遊具は20年ほど前に地元の公園でシーソーなどを手掛けて以来だったという。

 安全面とともにスギならではの色味や木目が引き立つよう、普段からいす製作に生かしている曲線にこだわった。滑り台側面の出入り口から滑り台の下に潜れるようにしており、狭い所が好きな子どもたちが楽しめるようにしている。

 松本代表は「傾斜はきつい方だと思うが、試してもらった近所の子どもたちにも好評だった。子どもたちにも地元産のスギに触れて、親しみを感じてもらいたい」と話している。