木質バイオマス発電10日から商業運転 上富田町生馬
木質バイオマス発電所の開発などをしているグリーン・サーマル(東京都)が和歌山県上富田町生馬に建設していた木質バイオマス発電の紀南発電所がこのほど完成、10日から商業運転を始める。木質バイオマス発電所の稼働は県内では初めて。
間伐材などの木質バイオマスを燃やして蒸気タービンを回し、発電する。2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まり、全国で普及が進んでいる。
グリーン・サーマルは09年に設立された。木質バイオマス発電所の開発と施設運営・コンサルタント業務、バイオマス燃料の仕入れ・加工・販売などをしている。
完成した発電所は、西牟婁森林組合田辺木材共販所(上富田町生馬)の隣接地を造成して建設した。広さは約1・5ヘクタール。ともに関係会社のDSグリーン発電和歌山合同会社(上富田町生馬)が発電事業を、グリーンサーマル和歌山(同)が運営をする。
発電出力は6800キロワット、年間送電量は約4800万キロワット時。一般家庭の約1万3千世帯分を賄えるという。
燃料として間伐材などの未利用材や一般材、ヤシ殻などを年間計7万6千トン使う見込み。5月の大型連休明けから試運転をしている。
グリーン・サーマルの滝沢誠代表は「地元の森林組合や林業施業者の皆さんに施業量を増やしていただいたおかげで、開業までに計画していた以上の集荷ができた」と話している。
同社は当初、今年3月に操業を開始する予定だった。滝沢代表は「施設の着工時に天候不順だったのと建設に関わる調整の遅れでずれ込んだが、その後は順調だ。新型コロナ禍の下、操業計画通り推移できるよう準備を進めている」と話す。
木質バイオマス発電所では、これまで林内に残してきた間伐材や幹の細い部分、枝などの低質材を燃料に使うため、林業関係者から歓迎する声が多く「林業活性化につながる」と期待されている。
県によると、全国では約130(昨年12月現在)の木質バイオマス発電施設が稼働している。県内では、ほかに新宮市で2カ所、有田川町で1カ所、稼働を目指して取り組みが進んでいる。
間伐材などの木質バイオマスを燃やして蒸気タービンを回し、発電する。2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まり、全国で普及が進んでいる。
グリーン・サーマルは09年に設立された。木質バイオマス発電所の開発と施設運営・コンサルタント業務、バイオマス燃料の仕入れ・加工・販売などをしている。
完成した発電所は、西牟婁森林組合田辺木材共販所(上富田町生馬)の隣接地を造成して建設した。広さは約1・5ヘクタール。ともに関係会社のDSグリーン発電和歌山合同会社(上富田町生馬)が発電事業を、グリーンサーマル和歌山(同)が運営をする。
発電出力は6800キロワット、年間送電量は約4800万キロワット時。一般家庭の約1万3千世帯分を賄えるという。
燃料として間伐材などの未利用材や一般材、ヤシ殻などを年間計7万6千トン使う見込み。5月の大型連休明けから試運転をしている。
グリーン・サーマルの滝沢誠代表は「地元の森林組合や林業施業者の皆さんに施業量を増やしていただいたおかげで、開業までに計画していた以上の集荷ができた」と話している。
同社は当初、今年3月に操業を開始する予定だった。滝沢代表は「施設の着工時に天候不順だったのと建設に関わる調整の遅れでずれ込んだが、その後は順調だ。新型コロナ禍の下、操業計画通り推移できるよう準備を進めている」と話す。
木質バイオマス発電所では、これまで林内に残してきた間伐材や幹の細い部分、枝などの低質材を燃料に使うため、林業関係者から歓迎する声が多く「林業活性化につながる」と期待されている。
県によると、全国では約130(昨年12月現在)の木質バイオマス発電施設が稼働している。県内では、ほかに新宮市で2カ所、有田川町で1カ所、稼働を目指して取り組みが進んでいる。