和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

うめぇ弁当いかが 高校生が7店の梅弁当紹介

自作のチラシを手に梅を使った弁当をPRする神島高校の生徒
自作のチラシを手に梅を使った弁当をPRする神島高校の生徒
 地域特産の梅をPRしようと、神島高校(和歌山県田辺市文里2丁目)の商品開発プロジェクト「神島屋」は、梅を使った弁当を販売している田辺市内の7店を紹介したチラシを作った。各店や産直店、観光案内所などで配布する。梅の日の6日には6店の弁当を集め、市内の産直店で販売する。

 新型コロナウイルスの影響で、梅のPR行事は縮小、中止が相次いでいる。外出自粛で飲食店も経営が厳しい。そこで、神島屋は梅のPRと飲食店の支援を兼ね「お弁当で梅を食べようキャンペーン」を企画した。食中毒が心配される時季に「梅を入れれば食材が傷みにくい」というメッセージも発信したいという。

 同校にとっては広告やデザイン、販売促進の授業の一環となる。チラシのデザインはもちろん、生徒各自のネットワークでチラシ配布の協力店を探したり、SNSを通じて情報発信したりする。担当の那須正樹教諭は「高校生ならではの視点で、梅の消費拡大、地域の活性化につなげてほしい」と期待する。

 3年生の岡﨑ひなたさんは「チラシは弁当名や写真が目立つようデザインした。普段、梅はあまり食べないけれど、全部おいしそう。多くの人に味わってもらいたい」、同じく3年生の徳丸弥羽さんは「キャンペーンは第2、第3弾と続けたいので、いろんなお店に協力いただきたい。私たちも全力で梅の魅力を伝えたい」と話している。

 チラシには、旬のイサキと梅を合わせた天ぷらが入った弁当や梅風味のロースカツサンド、かつお梅で味付けした梅ウナギ丼など、各店の個性を生かした弁当を掲載している。価格は500~950円。店舗により異なるが6月末ごろまで販売予定。

■6日に販売会

 神島屋は、田辺市秋津町にあるJA紀南の産直店「紀菜柑」で6日午前10時半~午後1時、チラシ掲載店のうち6店舗の弁当を販売する。なくなり次第終了。

■梅の効用

 田辺市梅振興室によると、梅干しには制菌作用があり、食中毒の予防効果が期待できる。また、梅に含まれるクエン酸は疲労防止・回復に効果がある。2011年のモニター調査で、69人に8月初旬から約1カ月間、毎日1粒以上の梅干しを食べてもらったところ、65%が熱中症や夏バテに効果を感じたと回答した。