鶏の死骸焼却開始 田辺市中辺路町の養鶏場で放置
和歌山県のブランド鶏「紀州うめどり」計約14万羽が田辺市中辺路町大内川など県内3カ所で死んだまま放置された問題で、県は12日から死骸の焼却処理を始めた。中辺路町の養鶏場にある死骸の処理は、25日ごろまでに終える予定。
この問題では、紀州うめどりを生産してきた有田川町の「有田養鶏農業協同組合」(平松重人代表理事)が昨年12月に経営破綻し、中辺路町の養鶏場で約6万8千羽、日高川町にある2カ所の養鶏場で計約7万2千羽が餓死。放置されたままになっていたことから、県は廃棄物処理法に基づき所有者に代わって処理をする行政代執行に踏み切った。
中辺路町の養鶏場では3月下旬から4月上旬にかけ、作業員が鶏舎の中に入って死骸を運び出し、二重のビニール袋が入ったプラスチック製の容器に密閉する作業をし、約5200個の容器に死骸を詰めた。市との調整が整ったことから、この日から同市元町にある「田辺市ごみ処理場」での焼却処理を始めた。
午前9時ごろから、作業員が容器から死骸の入ったビニール袋を取り出し、パッカー車に積み込んだ。養鶏場と処理場の間を1日2~3往復して処理を進める予定という。
県廃棄物指導室によると、日高川町内2カ所の養鶏場でも死骸を密閉する作業は終わっているが、焼却処分については現在、御坊・日高地方の自治体でつくる御坊広域行政事務組合と調整中という。
この問題では、紀州うめどりを生産してきた有田川町の「有田養鶏農業協同組合」(平松重人代表理事)が昨年12月に経営破綻し、中辺路町の養鶏場で約6万8千羽、日高川町にある2カ所の養鶏場で計約7万2千羽が餓死。放置されたままになっていたことから、県は廃棄物処理法に基づき所有者に代わって処理をする行政代執行に踏み切った。
中辺路町の養鶏場では3月下旬から4月上旬にかけ、作業員が鶏舎の中に入って死骸を運び出し、二重のビニール袋が入ったプラスチック製の容器に密閉する作業をし、約5200個の容器に死骸を詰めた。市との調整が整ったことから、この日から同市元町にある「田辺市ごみ処理場」での焼却処理を始めた。
午前9時ごろから、作業員が容器から死骸の入ったビニール袋を取り出し、パッカー車に積み込んだ。養鶏場と処理場の間を1日2~3往復して処理を進める予定という。
県廃棄物指導室によると、日高川町内2カ所の養鶏場でも死骸を密閉する作業は終わっているが、焼却処分については現在、御坊・日高地方の自治体でつくる御坊広域行政事務組合と調整中という。