和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

梅干し食べて元気に 農業団体が学校給食に提供

みなべアグリ5が小中学校の給食に提供する梅干し
みなべアグリ5が小中学校の給食に提供する梅干し
 和歌山県みなべ町内の五つの農業団体でつくる「みなべアグリ5」は、地元特産の梅干しの良さを知ってもらおうと、町内の小中学校8校の学校給食に梅干しを提供する。初めての取り組みで、5月中旬から夏休み前にかけて2週間に1回、食べてもらう計画。アグリ5は「子どもたちに梅干しを食べて、元気に過ごしてほしい」と話している。

 アグリ5は農業士会、農業委員会、農業振興協議会、紀州みなべ梅干生産者協議会、JA紀州みなべいなみ梅部会で構成する。

 これまでも、学校給食に提供する米を作ったり、学校の要望を受けて、白干し梅を提供したりといった取り組みはしているが、全校向けに梅干しを提供するのは初めて。町が梅を積極的に食べて健康管理・増進に努め、梅の食育を推進する「梅で健康のまち」宣言もしていることから、今回企画した。

 提供する梅干しは、生産者協議会と紀州みなべ梅干協同組合が作った、塩分10%の個包装した調味梅干し。給食では、隔週で1人に1粒提供する予定。梅の機能性を説明するチラシも児童生徒に渡し、家庭での話題や消費につながることを期待している。

 アグリ5の松川哲朗会長は「感染症対策で休校が続くなど大変な状況だが、子どもたちには梅干しを食べて健康な体で頑張ってほしい」と話している。