和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月17日(火)

クマノザクラが開花 古座川町池野山のタイプ木

10輪ほどの花を咲かせているクマノザクラのタイプ木(3日、和歌山県古座川町池野山で)
10輪ほどの花を咲かせているクマノザクラのタイプ木(3日、和歌山県古座川町池野山で)
 和歌山県古座川町池野山にあるクマノザクラのタイプ(標本)木が3日、開花した。ピンク色の花を10輪ほど咲かせている。樹木医の矢倉寛之さん(38)=古座川町長追=によると、開花時季は昨年とほぼ同じで「気温にもよるが、1週間ほどで満開になるのではないか」と話している。

 紀伊半島南部に自生するクマノザクラは一昨年、国内の桜の野生種として約100年ぶりに新種と発表された。タイプ木は、新種と特定する論文を発表する際、標本にされた唯一の木。町はクマノザクラを町花にしている。

 矢倉さんは、クマノザクラの開花に合わせて、ガイドツアーなどを予定している。