利用者が過去最多 24年度、10年前の2倍以上、白浜空港、和歌山
和歌山県は2日、白浜町の南紀白浜空港(愛称・熊野白浜リゾート空港)の2024年度利用者数が23万5543人(速報値)で、過去最多になったと発表した。10年前(2014年度)の2倍以上で、県が目指す滑走路延伸実現に向け、弾みとなりそうだ。
利用者数は白浜―羽田(東京)便の搭乗者で、チャーター便などは含んでいない。コロナ禍の影響を受けた20年度は8万5359人で、19年度の17万7135人から一気に落ち込んだが、22年度には23万1365人に急増。初めて20万人を超えた。23年度も22万9607人と好調を維持し、24年度は過去最多だった22年度を上回った。
24年度の月別では10月が2万2981人、11月が2万3315人、12月が2万130人、1月が1万7866人と、いずれも過去最多を更新。中でも11月はほぼ満席だったという。
県は、大型機や海外便の離着陸を可能にするため、滑走路を現状の2千メートルから2500メートルに延ばす目標を立てている。24年度調査で技術的には可能であることが分かったことを受け、今後は延伸方向や施設配置、工事費などを示す基本計画策定に取り組む。同時に環境影響評価の準備も進めるとしている。
一方で、事業費は数百億円規模になる見込み。県は、国への補助金申請の条件を満たすため、さまざまな施策を打ち、利用者を毎年2万人ずつ増やし、29年度の30万人達成を目指す。
25年度には、空席が多い時間帯の利用者に対し、航空運賃や宿泊の補助などを検討するほか、実証運行していた「空港連絡バス」を通年運行する。県のサテライトオフィスを白浜空港内に設けるほか、各課の副課長級全員に港湾空港振興課を兼務してもらい、羽田便の利用促進に取り組む。
岸本周平知事は「予定している空港振興策を講じれば、25年度も記録の更新は望める。毎年2万人ずつ増やす目標も十分可能。県庁を挙げて空港振興に取り組み、勢いを持続させたい」と述べた。現状3往復の羽田便の4往復化についても、働きかけを続ける。
利用者数は白浜―羽田(東京)便の搭乗者で、チャーター便などは含んでいない。コロナ禍の影響を受けた20年度は8万5359人で、19年度の17万7135人から一気に落ち込んだが、22年度には23万1365人に急増。初めて20万人を超えた。23年度も22万9607人と好調を維持し、24年度は過去最多だった22年度を上回った。
24年度の月別では10月が2万2981人、11月が2万3315人、12月が2万130人、1月が1万7866人と、いずれも過去最多を更新。中でも11月はほぼ満席だったという。
県は、大型機や海外便の離着陸を可能にするため、滑走路を現状の2千メートルから2500メートルに延ばす目標を立てている。24年度調査で技術的には可能であることが分かったことを受け、今後は延伸方向や施設配置、工事費などを示す基本計画策定に取り組む。同時に環境影響評価の準備も進めるとしている。
一方で、事業費は数百億円規模になる見込み。県は、国への補助金申請の条件を満たすため、さまざまな施策を打ち、利用者を毎年2万人ずつ増やし、29年度の30万人達成を目指す。
25年度には、空席が多い時間帯の利用者に対し、航空運賃や宿泊の補助などを検討するほか、実証運行していた「空港連絡バス」を通年運行する。県のサテライトオフィスを白浜空港内に設けるほか、各課の副課長級全員に港湾空港振興課を兼務してもらい、羽田便の利用促進に取り組む。
岸本周平知事は「予定している空港振興策を講じれば、25年度も記録の更新は望める。毎年2万人ずつ増やす目標も十分可能。県庁を挙げて空港振興に取り組み、勢いを持続させたい」と述べた。現状3往復の羽田便の4往復化についても、働きかけを続ける。