【詳報・動画】永明32歳の生涯閉じる 中国に返還のパンダ 和歌山県白浜町
和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」は14日、中国に返還した雄のジャイアントパンダ「永明(えいめい)」が1月25日に死んだと発表した。同園で16頭の子どもをつくったお父さんパンダ。32歳だった。人間の年齢にすると100歳近かった。園は献花台を設置し、多くの人に愛された永明の死を悼んでいる。
永明は1992年9月14日、中国・北京動物園で誕生。94年9月6日に日中共同繁殖研究のため、アドベンチャーワールドに来園した。その後、「梅梅(めいめい)」との間に6頭、「良浜(らうひん)」との間に10頭の子どもが生まれ、計16頭の父親となった。
2023年2月、双子の娘「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」と共に中国・成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へ旅立ち、穏やかな日々を過ごしていた。
しかし、今年1月から倦怠(けんたい)感や食欲不振が見られ、獣医師飼育チームが懸命に治療を続けたが、最終的に多臓器不全で死んだという。
一般的な雄の繁殖年齢が20歳までといわれる中、28歳の時に自然交配で繁殖に成功。「飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」となった。子ども13頭が園から中国へ渡り、4頭が繁殖に成功。20頭以上の子孫を残している。
アドベンチャーワールドの今津孝二園長は「永明は私たちに数えきれないほどの笑顔と感動を届けてくれた。永明が築いた16頭の子どもたちとの家族の絆は、日本と中国のパンダ保全の歴史に大きな足跡を残すものであり、私たちの誇り。永明を支え続けてくれた皆さま、長年にわたりパンダファミリーを温かく見守り、応援してくださった皆さまに心より感謝する」とコメントした。
園は15日から、永明が長年暮らした園内ブリーディングセンターに献花台を置いた。動物たちへの影響を考慮し、供え物は花のみとしている。今月いっぱいは設置しているという。
初日に駆け付けた田辺市の40代女性は「元気に中国へ旅立つ姿を見ていたので、亡くなったことをまだ受け入れられない」と涙を流しながら話していた。
◇
岸本周平知事の話
昨年、四川省成都のパンダ繁殖基地に行って永明一族と会ったことは良い思い出。日中友好はじめ国内外からの観光客誘客や地域振興にも多大なる貢献をされました。県民を代表して心から哀悼の誠を捧げます。
永明は1992年9月14日、中国・北京動物園で誕生。94年9月6日に日中共同繁殖研究のため、アドベンチャーワールドに来園した。その後、「梅梅(めいめい)」との間に6頭、「良浜(らうひん)」との間に10頭の子どもが生まれ、計16頭の父親となった。
2023年2月、双子の娘「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」と共に中国・成都ジャイアントパンダ繁育研究基地へ旅立ち、穏やかな日々を過ごしていた。
しかし、今年1月から倦怠(けんたい)感や食欲不振が見られ、獣医師飼育チームが懸命に治療を続けたが、最終的に多臓器不全で死んだという。
一般的な雄の繁殖年齢が20歳までといわれる中、28歳の時に自然交配で繁殖に成功。「飼育下で自然交配し、繁殖した世界最高齢のジャイアントパンダ」となった。子ども13頭が園から中国へ渡り、4頭が繁殖に成功。20頭以上の子孫を残している。
アドベンチャーワールドの今津孝二園長は「永明は私たちに数えきれないほどの笑顔と感動を届けてくれた。永明が築いた16頭の子どもたちとの家族の絆は、日本と中国のパンダ保全の歴史に大きな足跡を残すものであり、私たちの誇り。永明を支え続けてくれた皆さま、長年にわたりパンダファミリーを温かく見守り、応援してくださった皆さまに心より感謝する」とコメントした。
園は15日から、永明が長年暮らした園内ブリーディングセンターに献花台を置いた。動物たちへの影響を考慮し、供え物は花のみとしている。今月いっぱいは設置しているという。
初日に駆け付けた田辺市の40代女性は「元気に中国へ旅立つ姿を見ていたので、亡くなったことをまだ受け入れられない」と涙を流しながら話していた。
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岸本周平知事の話
昨年、四川省成都のパンダ繁殖基地に行って永明一族と会ったことは良い思い出。日中友好はじめ国内外からの観光客誘客や地域振興にも多大なる貢献をされました。県民を代表して心から哀悼の誠を捧げます。