和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年02月26日(水)

二階氏ら不起訴処分 政治資金不記載の疑い、和歌山地検

 自民党和歌山県連の政治資金収支報告書(2019~22年)で収支合わせて約2400万円の不記載があるとして、政治資金規正法違反の疑いで告発されていた当時の県連会長の二階俊博氏と会計責任者の県議2人について、和歌山地検は23日付で不起訴処分とした。

 市民団体「市民オンブズマンわかやま」が昨年、県内の自民支部や政治団体の収支報告書に、県連からの収入や県連への支出の記載があるのに、県連側の報告書では確認できないとし、3人を告発していた。

 地検によると、不起訴処分の理由は、二階氏が「嫌疑なし」、会計責任者は「嫌疑不十分」としている。

 一方、市民オンブズマンわかやまの畑中正好事務局長は「不記載は明らかなので納得しがたい」とし、検察審査会への不服申し立てを検討するとしている。

 市民オンブズマンわかやまは、県連の19~22年の収支報告書で交付金や寄付金の支出先となっているうち、収支報告書に収入記載が確認できない計7支部・政治団体についても告発しているが、うち1支部の代表と会計責任者は14日付で不起訴処分となっている。