和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年02月24日(月)

ケリのペア 農地に飛来 和歌山・紀南で数少ない野鳥

仲良くあぜに立つケリのペア(和歌山県田辺市下万呂で)
仲良くあぜに立つケリのペア(和歌山県田辺市下万呂で)
 和歌山県紀南地方で数が少ない野鳥ケリ(チドリ科)が、春の繁殖期を前にペアをつくって農地に飛来している。紀南での分布は広がっているが繁殖に適した場所は減っているという。

 全長約35センチで、羽を広げると75センチほどになる。赤い目と黄色く長い足が特徴。昆虫やその幼虫を食べる。

 田辺市下万呂などの農地では、ペアが寄り添ってあぜを歩き回る姿が見られる。和名は鳴き声が「ケリッ」や「ケッケッ」と聞こえることに由来するといわれる。

 環境省のレッドリストでは情報不足に分類され、都道府県によっては絶滅危惧種に分類している場合もある。