和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年01月10日(金)

競りの声 威勢よく 活気の初市 和歌山県田辺市の龍神村森林組合

多くの製材業者らが参加した木材市(8日、和歌山県田辺市龍神村東で)
多くの製材業者らが参加した木材市(8日、和歌山県田辺市龍神村東で)
 和歌山県田辺市龍神村東、龍神村森林組合(眞砂佳明組合長)にある龍神木材共販所で8日、今年最初の木材市が開かれた。製材業者のほか、見物人も訪れる中で木材が次々と競りにかけられた。


 この木材市は、西牟婁森林組合の田辺木材共販所との合同市「原木祭」の初日でもあった。

 取り扱われたのはスギやヒノキを中心とした計約1150立方メートル。産地は田辺市やみなべ町、白浜町などで、樹齢およそ140年のスギとヒノキなども並んだ。

 県内や近畿、島根県や秋田県などから製材業者ら約70人が参加。競り開始を前に眞砂組合長が「今回はさまざまな所にお声がけして良材をたくさん出していただいた。元気な年明けにしたい」とあいさつ。その後、法被姿の職員の威勢のよいかけ声とともに木材が次々と競り落とされていった。

 龍神木材共販所によると、2021年ごろから建築用木材の価格が高騰した「ウッドショック」を経て現在木材価格は落ち着いてきているという。担当者は「需要が低調気味で、価格でみると今年の見通しは厳しいかもしれないが、多くの皆さんに紀州材の良さを訴えていきたい」と話した。