和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月30日(月)

年間1位、Snow Manの快進撃の源は? みずから“更新”し続ける9人の「当たり前じゃない」覚悟【オリコン年間】

『オリコン年間ランキング 2024』アーティスト別セールス部門「トータルランキング」で自身初の1位を獲得した、Snow Man(左から:渡辺翔太、目黒蓮、向井康二)
『オリコン年間ランキング 2024』アーティスト別セールス部門「トータルランキング」で自身初の1位を獲得した、Snow Man(左から:渡辺翔太、目黒蓮、向井康二)
 27日発表の『オリコン年間ランキング 2024』において、「アーティスト別セールス部門」の「トータルランキング」で1位を獲得したSnow Man。期間内売上は154.2億円。2020年度の同ランキングに31位で初登場して以来、毎年、期間内売上金額を自己更新してきた彼らにとって、自身初のトータルランキング1位となった。先に発表された「作品別売上数部門」でも6冠を達成したSnow Man、その快進撃を支える強みとは? メンバーの渡辺翔太、向井康二、目黒蓮が語った。

【ランキング表】年間トータル1位はSnow Man! Mrs. GREEN APPLE、SixTONESもTOP10入り

■年間シングル1位・2位を独占、想定外の雨すらコンテンツに変えるこだわり

――「オリコン年間ランキング アーティスト別セールス部門 トータルランキング 1位」、Snow Man初の受賞となります。

【目黒蓮】 初めての「アーティスト別セールス部門 トータルランキング」年間1位ありがとうございます!

【渡辺翔太・向井康二】 ありがとうございます!

【目黒蓮】 このような賞をいただいたことで、「ファンの方を喜ばせてこれたのかな」という証のように思えて嬉しいです。今日ここにいないメンバーも本当に嬉しく思っています。ありがとうございます。

――今年度、2作のシングル作品「LOVE TRIGGER / We'll go together」、「BREAKOUT / 君は僕のもの」を発表。この2作品は、ともに年間ランキング期間内売上100万枚を超え、男性アーティスト史上初の期間内売上100万枚超えでの年間シングル1位(「LOVE TRIGGER / We'll go together」)、2位(「BREAKOUT / 君は僕のもの」)独占でした。振り返っていかがですか?

【渡辺翔太】 ものすごい数字というか、もう何がなんだか分からないぐらいの規模感だなぁと思います。1位、2位をSnow Manで独占できるというのは、本当にありがたいです。シングル2枚ともが両A面シングルということで、A面が4曲もあり、その4曲がすべてメンバー主演のドラマや映画の主題歌になっています。お仕事にも恵まれているんだな、と改めて思えています。

 2024年7月に発売したシングル「BREAKOUT / 君は僕のもの」に収録されている「君は僕のもの」のMV(ミュージックビデオ)は、撮影時、晴天ロケで撮る予定だったんですが、大雨になってしまって。「どうしよっか…」となっていたら、大雨の中、「カッパを着て撮影しようぜ」ってめめ(目黒蓮)が言い出して。「雨に濡れているっていう天候でのアクシデントさえも、特典の1つにして楽しんでもらえるんじゃないか?」みたいな。雨すらコンテンツにしてしまうっていう…。こういったメンバーのアイディアもあるから盛り上がるんだろうなと思います。Snow Manは、カップリングや特典映像へのこだわりが本当にすごいなって思っています。

【目黒蓮】 今までにない映像になったもんね。

【向井康二】 「君は僕のもの」はしょっぴー(渡辺翔太)のドラマ(『青島くんはいじわる』(テレビ朝日系))の主題歌だったから、雨降った時、しょっぴーの顔沈んでたよな。気合い入ってたからね。メンバーとしては(渡辺翔太に)笑ってほしかったから…。

【渡辺翔太】 そう、雨降って落ち込んだの。みんなで海まで行ったじゃん。だから晴れている画が欲しかったんだ…。

【目黒蓮】 逆にいい画だったよ!

【渡辺翔太】 それが世の中に出たら「雨の中踊ってる!」、「カッパ着ている!」って。(ファンの方々が)みんな面白がってくれて。楽しいものを届けたいっていう気持ちが、結果としてついてきてくれてるのかなと思います。

【目黒蓮】 めっちゃ、楽しかったもんね。

【渡辺翔太】 そう! やっぱり楽しかった。

【向井康二】 踊っているとき、スタイリストさんやメイクさんは、(雨の中)外に出て「ああ、アイロン入れたのに…」とかきっと思っていたよね。

【渡辺翔太】 スタイリストさんとヘアメイクさんはもう、頭抱えていたよね。

【目黒蓮】 しかもその後、何人か曲終わりに海の方に走ってダイブしてたよね(笑)。

【渡辺翔太】 何より楽しかった! それが今回の賞につながっているよね。賞を受賞できたり、数字として表れるのは、とても分かりやすい指標なので本当に感謝しています。

■「結果を出さないと無駄になる」、年間1位となったアルバム『RAYS』にかけた思い

――アルバム『RAYS』は、年間アルバムランキングと年間合算アルバムランキングで1位を獲得。このアルバム『RAYS』のリード曲「EMPIRE」は、誰もが聴いたことのあるモーツァルトの楽曲「交響曲第25番」のサンプリングや、スペイン・バルセロナで撮影されたミュージックビデオも話題となりました。

【渡辺翔太】 アルバム『RAYS』は(2024年の)10月に発売になりましたね。

【向井康二】 近々だね。

【渡辺翔太】 スペインに行ったね。リード曲のMVを海外で撮影するのは今回が初めてだったよね。楽しい部分ももちろんあるけど壮大な規模感の分、しっかり結果を残さないといけないなという意識はあったよね。海外に行って浮かれたい気持ちもあったけど、規模感を考えると逆に背筋が伸びました。このアルバムでしっかりと結果を出さないと、本当に無駄になってしまうなという思いで取り組みました。結果として、「作品別売上数部門」の「アルバムランキング」、「合算アルバムランキング」で1位を頂けて大変嬉しく思っております。

【向井康二】 滞在中、なかなか休みもなかったやん。しょっぴーの言った通り、プレッシャーもあるし、結果も残さないといけなかったから「毎日ダンスしていいものを作る!」って感じだったよね。最終日だけオフがあって帰る前に僕は楽しみましたよ!

【渡辺翔太】 どこか行きました?

【向井康二】 サグラダファミリアに行きました。だてさん(宮舘涼太)とさっくん(佐久間大介)と阿部ちゃん(阿部亮平)で。楽しかったで! 完成していないものやし、現地の建物も見られて、写真6,000枚くらい撮ったんじゃないかな。

【渡辺翔太】 歩いているだけでもMVが撮れてしまうような街並みだったね。アルバムのタイトル『RAYS』に込めた思いもあって。光線という意味がありますから、我々も光のように現状に満足せず、これからも前に進みながらみなさんに楽しいものをお届けできるアイドルでいたいなと思っています。

■挑戦続いた2024年、デビューから持ち続ける「当り前じゃない」という気持ち

――2024年の音楽活動を振り返って、特に大きなチャレンジや、成長を感じた瞬間、出来事を教えてください。

【目黒蓮】 初めての5大ドームツアー『Snow Man Dome Tour 2024 RAYS』をやらせていただきました。先輩たちの5大ドームツアーも見てきて、自分たちもいずれ5大ドームツアーを回ってみたいという思いがありました。そこに対するチャレンジは、メンバー各々あったのかなと思っています。今回、何より楽しかったのはファンの方々とコミュニケーションが取れたことでしたね。

 5大ドームツアーをやりたかった1つの理由としては、今までライブに外れちゃって、来たくても来られなかった人たちがいらっしゃると思うんですよね。そういった方を一人でも減らすことができるように、「大きな会場」なのか、「公演数」なのかを考えて。その中で「5大ドームツアーをやりたいね」という話になり、実現できたことがSnow Manの大きなチャレンジだったのかなと思っています。

 シングルやアルバムもチャレンジを毎回しているんですけれど、(リリースの)数を重ねても、自分たちがデビュー曲「D.D.」(Snow Man vs SixTONES名義「Imitation Rain / D.D.」)を発売したときの、ものすごく嬉しかった気持ちをまだちゃんと持てているなと思っています。1枚1枚作品を出すたび、「当り前じゃないんだ」という気持ちを僕たちも持てていますし、ファンの方たちも、新鮮に1枚1枚受け取ってくれているような、そんな感覚もあります。

【渡辺翔太】 それが今回の受賞につながっている秘訣かもしれないね。意外と「慣れ」ってすぐそばにいるからね。

【向井康二】 音楽番組でも、何回もやっている曲でも振りをしっかりと固めるやんか。ああいうのとかも本当に手を抜かないよね。

【渡辺翔太】 これをいつ解禁しようとか。みなさんに情報を提供する解禁日ですら徹底的に打ち合わせするとかさ、1個1個にうるさいくらいメンバーが意見を言うよね。まとめるのって大変だけど、この熱量がなくなったらだめだなって思うから、本当にSnow Manはいい集団だなって思っています。スタッフさんとのディベートもすごくて。それが本当に今回の賞を受賞できた秘訣なのかな、と思います。

【目黒蓮】 初めての気持ちを忘れていないということが、いい関係性を築けているひとつの大きな要因かなと思っています。映像やシングル、アルバムなど1個1個の作品で賞を頂けているわけだから、ちゃんと新鮮さを忘れずにこれからもチャレンジし続けていきたいなと思っています。

――音楽活動においてめざましい活躍をされた2024年。多くの方の応援を感じられたと思いますが、Snow Manならではの、グループの一番の強みは何だと思いますか?

【向井康二】 メンバーがお互いに意見を言いやすい場所だし、思ったことをパッと言える関係性も大きい。あとは、何事にも中途半端でいかないっていうのが我々の一個の強みでもあるし。「これやりたい」っていうのはすぐ言えるんですけど、自分たちだけがやりたいやつじゃなくて、「これやったらファンのみなさん喜ぶやろうな」とか、「この曲作ったらファンのみんな楽しいやろうな」とか、ファンの方を置いていかないっていう気持ちが、常にうちらにあるので。それが1個の強みかなとは思います。

【目黒蓮】 仲のいいところも強みだよね。

【向井康二】 やっぱり9人いないと、寂しい気持ちも生まれるよね…。

【渡辺翔太】 立ち位置が違うだけで自分の喋りの感じも変わってくるよね(笑)。

■2025年に迎える5周年、ベスト盤への気合と目標「会えていない人に会いに行く」

――Snow Manさんの「今年の漢字」をみなさんで1つ、教えてください。

【向井康二】 俺は今回「頂」かな。1位をいっぱい”頂いた”とか“これからもいっぱい1位を獲りたいな”っていうので「頂」ですね。来年も1位”頂きたい”なと思っています!

【渡辺翔太】 思った以上にマジメだった(笑)。

【向井康二】 阿部ちゃんモードで。

【渡辺翔太】 インテリモードだ(笑)。俺は「光」かな。アルバムのタイトル(『RAYS』)の通り。

【目黒蓮】 俺は自分のこともちょっと入っちゃっているけど「海」かな。『RAYS』というアルバムでスペインにMVの撮影で行ったのも、「今後のSnow Manとしてどういう景色を見ていきたいか?」とか「どういうところに出ていきたいか?」っていうのをみんなでたくさん話し合って『RAYS』を作ったから。“海”を越えて色んな景色を見に行きたいなという思いから「海」にしました。

【渡辺翔太】 めめのドラマ(『海のはじまり』(フジテレビ系))もあったしね!すごくいいね。“海”を越えるっていうので『RAYS』にもかかっているし。

【目黒蓮】 「光」も「頂」もすごくよかったけどね(笑)。

【向井康二】 「うみ」もいいんじゃない。新しいものを”うみ(生み)”出していこうという気持ちで(笑)。

【渡辺翔太】 ということで「海」に決定しました!

――2025年1月22日には「Imitation Rain / D.D.」(SixTONES vs Snow Man名義)の発売から5周年を迎えられます。同日には、初のベストアルバム『THE BEST 2020 - 2025』の発売を控えていますが、2025年の意気込みや目標をお願いいたします。

【向井康二】 2025年は5周年ということで1月22日には『THE BEST 2020 - 2025』が発売されます。初めてのベストアルバムということで、我々気合が入っております。ここから2025年がスタートしますので、みなさんと本当に楽しいスタートダッシュができたらなと思っています。あとは、めめも言っていましたけど、会えていない人に会いに行くというのも1個の目標です。Snow Manと関わるすべての人がハッピーで過ごせるような1年にしたいなと思います。あと、一番は健康第一で2025年もやっていけたらなと。

――最後に、作品を手に取ってくださった方、応援している方に向けて、メッセージを一言お願いいたします。

【渡辺翔太】 今日は全員揃うことができていないのですが、Snow Manとして、いつも本当にありがとうございます!とお伝えしたいです。これだけたくさんの賞を頂けたということは、みなさんにSnow Manを楽しんでいただけているからこそのものだと思っています。さっき康二もめめも言っていましたけれど、2025年は5周年も控えています。2024年よりもさらに楽しいコンテンツを、みなさんに届けられたらいいなと思っています。5大ドームツアーもできたけど、それでも「また会えなかった」、「チケットが外れてしまった」みたいな声もたくさん届いていますので、5周年はなるべくグループで固まってみなさんにたくさん会える機会を作れればいいなという風に思っています。そして2024年はありがとうございました。2025年もどうぞよろしくお願いいたします。

※「オリコン年間ランキング アーティスト別セールス部門 トータルランキング」は「1968年度」よりスタート。

【集計期間】2023/12/25付~2024/12/16付 [実質集計期間:2023年12月11日(月)~2024年12月8日(日)]



【動画】自身初の年間トータル1位を獲得したSnow Manから喜びの声が到着!
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提供:oricon news