和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月18日(水)

「会社をやめたい」と思ったことがある若手社員は脅威の約7割!?

一般社団法人予防カウンセリング協会
約3割の若手社員が『上司との関わりがうまくいかない時』に会社をやめたくなると回答

一般社団法人予防カウンセリング協会(所在地:東京都中央区)は、社会人1.1~3年目の社員/2.部下がいる方を対象に、「1on1と退職意向」に関する調査を実施しました。

もうすぐ2024年が終わり、社会人1年目の社員は入社してから約1年が経ち、2・3年目の社員は社会人生活にも慣れてきたタイミングで、これからのキャリアについて考え直す方もいると思います。
また、新卒社員だけでなく、年末になると1年の振り返りとともに転職を考える方も多いのではないでしょうか。

転職を考える方も増えるこの時期、上司や経営幹部の方は社員が退職しないよう1on1などの面談を行ったり、環境を整えたりと工夫している方もいると思います。

そこで今回、一般社団法人予防カウンセリング協会https://vcs-tokyo.jp/)は、社会人1.1~3年目の社員/2.部下がいる方を対象に、「1on1と退職意向」に関する調査を実施しました。

調査概要:「1on1と退職意向」に関する調査
【調査期間】2024年12月6日(金)~2024年12月10日(火)
【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
【調査人数】1,037人
【調査対象】調査回答時に社会人1.1~3年目の社員/2.部下がいると回答したモニター
【調査元】一般社団法人予防カウンセリング協会(https://vcs-tokyo.jp/
【モニター提供元】PRIZMAリサーチ

【社会人1~3年目の社員】上司との1on1、どのくらいの頻度で行っている?
はじめに、上司との1on1の頻度について社会人1~3年目の社員の方にうかがってみました。

「現在、上司との1on1をどれくらいの頻度で行っていますか?」と質問したところ、以下のような回答結果になりました。

『1日1回(9.0%)』『週に2~3回(13.8%)』『週に1回(13.6%)』『半月に1回(8.5%)』『1ヶ月に1回(9.8%)』『数ヶ月に1回(10.6%)』『半年に1回(7.1%)』『1年に1回(2.6%)』『特にやっていない(25.0%)』

『特にやっていない』と回答した方が最多になりましたが、週に1~3回程度1on1を行っている方が多いようです。

では、どのような内容の1on1を行っているのでしょうか。



前の質問で『特にやっていない』と回答した方以外に、「1on1の具体的な内容を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『実務に関する悩み(49.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『業務の目標設定と進捗確認・フィードバック(46.5%)』『キャリア相談(30.2%)』『職場の人間関係に関する悩み(30.2%)』となりました。

実務に直結する内容が多い一方で、キャリア形成や職場の人間関係に関する相談をしている方もいることがわかりました。

会社を辞めたいと思ったことがある社会人1~3年目の社員は約7割!部下の退職願望を感じる状況とは?
仕事をするうえで、やりがいや嬉しさを感じるだけでなく辛いことも多々ありますが、これまでに会社を辞めたいと思ったことがある方はどのくらいいるのでしょう。



社会人1~3年目の社員の方に、「これまでに会社を辞めたいと思ったことはありますか?」と質問したところ、約7割の方が『ある(68.7%)』と回答しました。

多くの方が会社を辞めたいと思ったことがあるようです。

では、部下がいる方のなかで、部下が会社を辞めそうだと感じたことがある方はどの程度いるのでしょうか。

部下がいる方に、「部下が会社を辞めそうだと感じたことはありますか?」と質問したところ、約7割の方が『ある(69.9%)』と回答しました。

部下の退職を予感したことがある方は多いことがわかりました。

では、社会人1~3年目の社員はどのような時に辞めたいと思ったのでしょうか。



社会人1~3年目の社員の方に、「具体的にどのような時に辞めたいと思いましたか?※ないと回答した方はどのような時に辞めたくなると思いますか?(上位3つまで)」と質問したところ、『上司との関わりがうまくいかない時(28.0%)』と回答した方が最も多く、次いで『仕事上でミスをした時(21.3%)』『上司や会社との方向性があっていないと感じた時(19.9%)』となりました。

上司との関係やミスをした際の不安、上司や会社との方向性が自身とあっていないと感じた際に辞めたいと思った方が多いようです。

一方で、部下がいる方は、どのような時に会社を辞めそうだと感じたのでしょうか。

部下がいる方に、「具体的に部下がどのような状況の時に会社を辞めそうだと感じましたか?(上位3つまで)」と質問したところ、『部下の目指す姿が会社の方向性にあっていないと感じた時(37.8%)』と回答した方が最も多く、次いで『仕事に対するモチベーションが下がった時(34.3%)』『部下とのコミュニケーションが少なくなった時(30.3%)』となりました。

部下の目指す姿が会社の方向性にあっていないと感じた時やモチベーションが下がった時、コミュニケーションが少なくなった時に、部下が会社を辞めそうだと感じたことがわかりました。

約半数の方が上司からのマネジメントに違和感を感じたことがあると回答!上司に必要なスキルとは
会社を辞めたいと思ったことがある方や、部下が会社を辞めそうだと感じたことがある方の割合がわかりましたが、上司からのマネジメントに対して違和感を感じたことがある社会人1~3年目の社員の方はどの程度いるのでしょう。



社会人1~3年目の社員の方に、「上司からの自分へのマネジメントに対し、違和感を感じたことはありますか?」と質問したところ、『ある(53.2%)』『ない(46.8%)』という回答結果になりました。

半数以上の方が上司のマネジメントに対する違和感を感じているという結果から、上司の対応力向上が求められることがうかがえます。

では、部下がいる方は、社会人1~3年目の社員の育成において自身のどのようなスキルが足りていないと感じるのでしょうか。

部下がいる方に、「社会人1~3年目の社員の育成にあたって、ご自身でどのようなスキルが足りていないと感じますか?(複数回答可)」と質問したところ、『社員のモチベーション管理スキル(35.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『世代が異なる社員へのコミュニケーションスキル(34.8%)』『コーチングスキル(33.7%)』となりました。

社員のモチベーション管理やコミュニケーションスキル、コーチングスキルが足りていないと思う方が多いようです。

そのような背景から、1on1を行う上司にコーチングスキルが必要だと思う方はどの程度いるのでしょう。



全員に、「1on1を行う上司には、コーチングスキルが必要だと思いますか?」と質問したところ、約9割の方が『とても必要だと思う(41.8%)』『やや必要だと思う(43.5%)』と回答しました。

コーチングスキルは、1on1の場において必要なスキルだと思う方が多いことが示されました。

【まとめ】会社を辞めたいと思ったことがある社会人1~3年目社員は約7割!上司には部下の状況を見極め、適切なサポートを行うスキルが必要なのでは?
今回の調査で、1on1の実施頻度や会社を辞めたいと思ったことがある方の割合などが明らかになりました。

1on1の頻度は週に1~3回程度が多く、業務に関することやキャリア形成、職場の人間関係の相談といった内容が多いようです。

これまでに会社を辞めたいと思ったことがある社会人1~3年目の社員の方は約7割に上り、主に上司との関わりがうまくいかない、仕事でミスをした、上司や会社との方向性があっていないと感じた際に辞めたいと思ったようです。

一方で、そのような部下の心境を感じとったことがある方も約7割となり、部下の目指す姿が会社の方向性にあっていない、モチベーションが下がった、コミュニケーションが少なくなった際に感じたことが示されました。

上司からのマネジメントに対して半数以上が違和感を感じていることが明らかになりました。

このような背景から、社会人1~3年目の社員の育成において、社員のモチベーション管理やコミュニケーションスキル、コーチングスキルが自身に足りていないと思う方が多いことがわかりました。

1on1を行う上司には、コーチングスキルが必要だと思う方が大多数いることから、スキルを強化するための研修やサポート体制が必要だと言えます。

専門家からのコメント


一般社団法人予防カウンセリング協会 理事
プロ・コーチングスクール代表
ビジネスコーチ・心理カウンセラー
工藤 美都

今回の結果から見えてきたのは、上司の方々が感じる退職のサインと、若手社員が実際に『辞めたい』と思う瞬間とで、微妙なずれがある点です。上司側は、部下の目標や考え方が会社の方向性から外れた時や、モチベーションの低下、コミュニケーション不足など、『組織全体の流れ』を重視しています。一方、若手社員は組織理念そのものよりも、上司との対話や仲間とのつながりといった『人と人との関係性』を軸に職場を見ているようです。



これは、上司として、部下が日々の業務の中で感じていることや考え方に耳を傾け、適切なコミュニケーションを取ることが、彼らの「辞めたい気持ち」を抑える上で大変大切であることを示唆しています。特に1on1の面談やコーチングのスキルを身につけ、部下の主体性や個性を大切にするマネジメントを心がけることで、若手社員が「ここで頑張りたい」と思える環境を育むことができるはずです。

また、今回の結果は裏を返せば、若手社員が『人間関係』を通じて組織全体を評価しているとも言えます。つまり、職場環境の雰囲気や上司との対話を良好に保つことが、若手人材の離職リスクを低減する大きな鍵となるのです。

人材獲得が難しい時代だからこそ、離職率を抑え、組織全体の雰囲気をより良くしていくことは、今後ますます重要になります。上司・部下双方が働きやすい空間をつくるためにも、コミュニケーションに重きを置いたアプローチが、これからの企業経営には欠かせないのではないでしょうか。

心理学を活用した『プロ・コーチングスクール』





今回、「1on1と退職意向」に関する調査を実施した一般社団法人予防カウンセリング協会は、コーチングスキルの育成と資格認定を行う『プロ・コーチングスクール』https://vcs-tokyo.jp/)を運営しています。

■プロ・コーチングスクールで認定される2つの資格
・認定資格:ビジネスコーチ
「ビジネスコーチ」認定資格は、心理学の知見を効果的に活用し、クライアントの成長・成功をサポートできる専門家を育成するためのプログラムです。本資格取得者は、ビジネスパーソンや経営者に対する個別のコーチングを通じた独立ビジネスの展開はもちろん、チームリーダーとして組織内マネジメント力を強化し、生産性向上や組織活性化に寄与することが期待されます。

・認定資格:コミュニケーションスペシャリスト
「コミュニケーションスペシャリスト」認定資格は、人の心を深く理解し、双方がWin-Winとなる関係を築くための高度な対人スキルを体系的に身につけるプログラムです。この資格を取得することで、営業面をはじめとするあらゆるビジネスコミュニケーション力が飛躍的に向上し、より効果的かつ信頼性の高い商談や交渉が可能となります。

また、コミュニケーションに苦手意識を持つ方でも、心理学的アプローチと実践的な指導を通じて、自信を持って取引先や顧客との対話に臨めるようになります。「コミュニケーションスペシャリスト」認定資格は、人間関係の質を高め、ビジネスパフォーマンスを最大限に発揮するための強力なサポートを提供いたします。

【スクールの3つのコース】
1.<コミュニケーション・プロコース>
心理学コミュニケーションスキルを学ぶ基本コースです。
・認定資格「コミュニケーションスペシャリスト」発行
・オンライン受講
・受講期間 約3ヶ月 
・専用サイトにてPDFテキスト/動画講義提供

2.<コーチング・マスターコース>
工藤式心理学コーチングスキルを体系的に学べるコースです。
部下を持つ管理職の方や、ビジネスコーチとして活動される方におすすめです。
・「ビジネスコーチ」資格発行
・「コミュニケーションスペシャリスト」資格発行
  ※コミュニケーション・プロコースの内容も講座に含みます
・オンライン受講、会場受講(東京銀座本校)を選択
・受講期間 6ヶ月
・専用サイトにてPDFテキスト/動画講義提供

3.<エグゼクティブコース>
代表工藤によるプライベートコーチング付きコースです。
コーチングマスターコースの学習もできますので、ビジネスコーチとしての資格取得も可能です!

・詳細はこちら:https://vcs-tokyo.jp/

■一般社団法人予防カウンセリング協会:https://vcs-tokyo.jp/
■工藤美都公式Instagram:https://www.instagram.com/mito_kudo/

■お問い合わせはこちら:03-4213-4971(平日9時~17時)
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