和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月24日(日)

最南端秘境スタンプラリー

 JR西日本は11月1日から来年3月末まで、和歌山県紀南地方の隠れた観光スポットを巡ってもらう「本州最南端秘境★デジタルスタンプラリー」を実施する。集めて応募すれば、特急に使用している車両「パンダくろしお」車内を、停車中に15分貸し切りできる権利などが抽選で当たる。

 まだ広く知られていない紀南のスポットを知ってもらうきっかけにし、観光客増につなげようと実施する。乗車率が低い紀勢線の新宮―白浜の利用促進の狙いもある。

 スタンプが押せる観光スポットは約40カ所。那智山や太地町も望める「金山展望台」(串本町大島)や、大正時代の洋館風木造建築で玄関柱に古代ギリシャ風彫刻がある「高池の互盟社」(古座川町高池)、地質学上貴重で国の天然記念物指定の「鳥ノ巣泥岩岩脈」(田辺市新庄町)、200店舗以上の飲食店が集まるJR紀伊田辺駅前の「味光路」(同市湊)などがある。田辺市以南10市町村と、紀南の隠れた魅力を発信してもらおうと同社が募集した「ローカルダイバー」が推薦した。

■抽選で貸し切り権利 パンダくろしお15分

 一定以上のスタンプを集めれば、賞品に応募できる。目玉は「パンダくろしお」の貸し切りで、10人に当たる。

 新宮駅に停車中の「パンダくろしお」1編成(6両)車内を、運転席など一部を除き15分間、自由に見たり写真を撮ったりできる。駅員が案内し説明する。1組当たり5人まで参加可能。日時は4月以降に当選者と打ち合わせし、原則他のグループと重ならないようにする。応募には観光スポット8個以上のスタンプが必要。

 このほか、観光スポットのスタンプ6個以上で串本海中公園のバックヤードツアーに参加できるペア券(抽選で10人)、2個以上でJR西日本のポイント「WESTER(ウエスター)ポイント」千円分(20人)に応募できる。

 これら応募には、特急くろしおが停車する京都―南部の14駅と、紀伊田辺―新宮の8駅それぞれ1カ所以上のスタンプも必須となる。

 JR西日本の「移動生活ナビアプリWESTER」をスマートフォンなどにダウンロードし、スタンプラリーにエントリー、指定の駅や観光スポットでチェックボタンを押せばスタンプを獲得できる。賞品の当選者にはアプリで通知する。

 詳細は11月1日以降に専用サイトに掲載する。