和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年10月18日(金)

【動画】楽しく消防の仕事を体験 串本、古座川の小学生、和歌山

防火服を着て放水を体験する児童(和歌山県串本町サンゴ台で)
防火服を着て放水を体験する児童(和歌山県串本町サンゴ台で)
腕の力を使ってロープを渡る児童
腕の力を使ってロープを渡る児童
 和歌山県串本町サンゴ台の町消防本部は11日、同本部の敷地内で串本町と古座川町の小学3年生を対象に「わくわく消防体験」を開いた。ホースで放水したり、消防車に乗ったりして楽しみながら消防の仕事を体験した。


 学校授業の一環として例年実施している社会見学にさまざまな体験を組み合わせ、消防職団員の仕事を楽しく学んで身近に感じてもらうとともに、防火の意識向上を目指してもらおうと、初めて実施した。この日は管内の串本町と古座川町から約60人が参加した。

 子どもたちは、本年度県消防救助技術会で2位に入った救助技術を見学。高さ15メートルの垂直はしごを登る「はしご登はん」や高さ7メートルから要救助者をロープで引っ張る「引き揚げ救助」を職員が素早い動作で披露すると、歓声が上がった。

 その後、5班に分かれ、防火服を着て約10メートル先の的を目がけて放水したり、地上に設定したロープを渡ったり、消防車や救急車に乗って職員から説明を受けたりした。

 最後に、子どもたちは消防本部で最も大きい約10トンの救助工作車との綱引きに挑戦。声を合わせて協力してロープを引っ張ると、少しずつ動き始め、勝利を喜び合った。

 古座小の渡瀬帆夏さんは「消防士さんは力が強くてすごかった。ロープを渡るのが楽しかった。意外と早くできた」と話した。

 消防本部の泉紀人消防長は「思っていた以上に楽しんでくれた。子どもの将来の夢に消防士やレスキュー隊というのがある。夢の消防士と触れ合うことで魅力を伝えたいと開いた。将来はぜひ消防署に入ってもらいたい」と語った。