古座消防署 高台に移転 来年6月の完成目指す、和歌山県串本町
和歌山県串本町は、津波の被害が想定される同町古座の町消防本部古座消防署を高台の同町上野山に移転する。27日閉会の町議会で工事請負契約が可決され、来年6月末の完成を目指し工事を進める。開所は2026年4月を予定している。
■海抜76メートルの上野山に
国道42号沿いにある現在の古座消防署は、1981年に建てられた鉄筋コンクリート2階建て。雨漏りなど老朽化が進み、耐震診断も実施していない。さらに、町のハザードマップによると、5~10メートルの浸水が予想されることから数年前から高台移転に向けた計画を進めていた。
新しい消防署庁舎は、海抜76メートルの上野山防災広場に面した場所に建設し、町消防団古座分団の屯所も入る。広場には防災倉庫や災害時の飲料水確保を目的とした耐震性貯水槽があるほか、ヘリコプターの離着陸が可能で、消防署の高台移転により防災拠点の集約が実現するという。
また、消防署の救急車やポンプ車など4台の消防車両と分団の消防車両2台を置ける倉庫をそれぞれ設ける。磯場や山岳での救助活動を想定した「傾斜訓練施設」も設置する。75度と45度の傾斜で訓練することで救助技術向上を図る。
庁舎は鉄骨2階建てで延べ床面積は698・98平方メートル。内訳は消防署が557・06平方メートル、古座分団屯所が101・73平方メートル、共用スペースが40・19平方メートルある。建設工事は同町串本の小森組が担う。契約金額は3億8608万3500円。
庁舎の建設地周辺では津荷地区と古座地区を結ぶ町道と消防署を接続する道路が完成。土地の造成も3月末に終えた。
泉紀人消防長は「能登半島地震で、資機材の重要性を改めて感じた。資機材が津波などで被害を受けると助けられない。高台移転は大きなメリットになる」と話した。
■海抜76メートルの上野山に
国道42号沿いにある現在の古座消防署は、1981年に建てられた鉄筋コンクリート2階建て。雨漏りなど老朽化が進み、耐震診断も実施していない。さらに、町のハザードマップによると、5~10メートルの浸水が予想されることから数年前から高台移転に向けた計画を進めていた。
新しい消防署庁舎は、海抜76メートルの上野山防災広場に面した場所に建設し、町消防団古座分団の屯所も入る。広場には防災倉庫や災害時の飲料水確保を目的とした耐震性貯水槽があるほか、ヘリコプターの離着陸が可能で、消防署の高台移転により防災拠点の集約が実現するという。
また、消防署の救急車やポンプ車など4台の消防車両と分団の消防車両2台を置ける倉庫をそれぞれ設ける。磯場や山岳での救助活動を想定した「傾斜訓練施設」も設置する。75度と45度の傾斜で訓練することで救助技術向上を図る。
庁舎は鉄骨2階建てで延べ床面積は698・98平方メートル。内訳は消防署が557・06平方メートル、古座分団屯所が101・73平方メートル、共用スペースが40・19平方メートルある。建設工事は同町串本の小森組が担う。契約金額は3億8608万3500円。
庁舎の建設地周辺では津荷地区と古座地区を結ぶ町道と消防署を接続する道路が完成。土地の造成も3月末に終えた。
泉紀人消防長は「能登半島地震で、資機材の重要性を改めて感じた。資機材が津波などで被害を受けると助けられない。高台移転は大きなメリットになる」と話した。