避難生活の大変さ実感 1泊2日で防災キャンプ、和歌山県みなべの高城中学
和歌山県みなべ町滝、高城中学校(高台浩校長)の3年生13人は、22、23日の1泊2日で「防災キャンプ」をした。災害時の避難所生活を想定し、体育館で段ボールベッドの組み立てや炊き出し訓練などをして、実際に宿泊も体験した。町によると、宿泊を伴う防災キャンプは町内で初めて。
今年1月の能登半島地震を受け、同校では4月から総合的な学習の時間に「防災学習」を進めてきた。防災キャンプは、これまでの学習のまとめとして開催。災害時に中学生ができること、地域のリーダーとなって活動する力を身に付けることなどが目的。
町総務課消防防災室の職員から能登半島地震での避難所生活の話を聞いたり、避難所設営の説明を受けたりした後、生徒は協力し合いながら、プライバシーを確保するための段ボール製の間仕切りや、段ボールベッドを組み立てた。
夕食はペットボトルの水やカセットコンロを使い、耐熱性のポリ袋に食材を入れて鍋で湯せんする「パッククッキング」を体験。焼き鳥の缶詰とルーでカレーを作り、レトルトの野菜の煮物を温めた。
ライフラインが途絶えた状態を想定して、調理の途中で体育館の照明を消し、ランタンの明かりと役場が備蓄している投光器の光のもとで調理を続け、食べたり片付けをしたりした。
夜はそれぞれの間仕切りの中で、段ボールベッドに毛布を敷き、毛布をかぶって寝た。教員5人や消防防災室の職員2人も、簡易テントを張って生徒と一緒に体育館で泊まった。
3年生の岡﨑秀翔さんは「段ボールベッドは硬くて寝にくかった。朝食に食べた(備蓄食の)パンは味が苦手だった。たった1日の体験だったけど、改めて避難所での生活の大変さを実感した」。
廣岡杏香さんは「段ボールで仕切った1人分のスペースは、思ったよりも広かった。みなべ町では災害に備えていろんな種類の食料や備品が準備されていることが分かった」と話した。
今年1月の能登半島地震を受け、同校では4月から総合的な学習の時間に「防災学習」を進めてきた。防災キャンプは、これまでの学習のまとめとして開催。災害時に中学生ができること、地域のリーダーとなって活動する力を身に付けることなどが目的。
町総務課消防防災室の職員から能登半島地震での避難所生活の話を聞いたり、避難所設営の説明を受けたりした後、生徒は協力し合いながら、プライバシーを確保するための段ボール製の間仕切りや、段ボールベッドを組み立てた。
夕食はペットボトルの水やカセットコンロを使い、耐熱性のポリ袋に食材を入れて鍋で湯せんする「パッククッキング」を体験。焼き鳥の缶詰とルーでカレーを作り、レトルトの野菜の煮物を温めた。
ライフラインが途絶えた状態を想定して、調理の途中で体育館の照明を消し、ランタンの明かりと役場が備蓄している投光器の光のもとで調理を続け、食べたり片付けをしたりした。
夜はそれぞれの間仕切りの中で、段ボールベッドに毛布を敷き、毛布をかぶって寝た。教員5人や消防防災室の職員2人も、簡易テントを張って生徒と一緒に体育館で泊まった。
3年生の岡﨑秀翔さんは「段ボールベッドは硬くて寝にくかった。朝食に食べた(備蓄食の)パンは味が苦手だった。たった1日の体験だったけど、改めて避難所での生活の大変さを実感した」。
廣岡杏香さんは「段ボールで仕切った1人分のスペースは、思ったよりも広かった。みなべ町では災害に備えていろんな種類の食料や備品が準備されていることが分かった」と話した。