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2024年10月23日(水)

合田経郎監督、新作の背景にウクライナ侵攻 国外に逃げる子どもが抱えていたぬいぐるみに「命綱のようなものなんだなって思って」

新作の背景にウクライナ侵攻の映像あったことを明かした合田経郎監督 (C)ORICON NewS inc.
新作の背景にウクライナ侵攻の映像あったことを明かした合田経郎監督 (C)ORICON NewS inc.
 映画『こまねこのかいがいりょこう』の原作・監督・キャラクターデザインを務めた合田経郎監督が22日、都内で行われた「映画『こまねこのかいがいりょこう』の公開直前!プレミア上映会トークショー」に登場し、11年ぶりの新作への思いを語った。

【写真】“実写版こまねこ”の姿でフライングゲットを披露するキンタロー。

 同映画は2003年に誕生したドワーフスタジオのオリジナル作品「こまねこ」の11年ぶりの新作。今作では、初めての海外旅行に出かけることになった主人公・こまちゃんの友情と成長が描かれる。

 海外旅行をテーマにした理由について、合田監督はロシアによるウクライナ侵攻の映像がきっかけになったことを明かした。「ウクライナ侵攻のニュースを見てた時に、父親は国に残んなきゃいけない、母親と子どもは国外に避難するっていう映像があった」とし、「母親は、大きなスーツケースを引きずって、子どもも大きなリュックを背負って、でも、片手にはぬいぐるみをギュッと抱いていて。この子にとって、このぬいぐるみは、着るもの、食べるものと同じぐらい、もしくはもっと大事な、命綱のようなものなんだなって思って」とぬいぐるみに注目したことを回想した。

 さらに「この子が出る時にそのぬいぐるみをパッとつかんだ時の気持ちってどういう気持ちだったのかな、なんていうことを想像して。それで、出かける話っていうのがいいかなっていうことで、海外旅行をテーマにしました」と語った。公開に先立って映画を視聴したお笑い芸人のキンタロー。も「監督の思いを受けたシーンあるなと思いました」と振り返った。

 また自身のぬいぐるみのエピソードについて、お気に入りの犬のぬいぐるみがあったと話したキンタロー。は「なんでか知らないけれど、名前がガーゼ」と名付けていたことを紹介した。

 イベントでキンタロー。は実写版「こまねこ」として登場。猫なで声で「来る日も来る日も監督はドーナツをかじりながら徹夜で僕を動かしてくれたんです。やっと喋れるようになりました」と話し、合田監督も「20年やったからね。やってよかった」としみじみ語って便乗していた。

 映画についてキンタロー。は「大人も子どもも幅広い世代に楽しめる作品になってます。ぜひ、お子さんいる方は一緒に見に行って、感想を話しながら、家族で楽しんでいただけたら」とし、「私のことは嫌いでも『こまねこのかいがいりょこう』は嫌いにならないでください!」と元AKB48の前田敦子のモノマネとともにアピールした。

 『こまねこのかいがいりょこう』は06年公開の映画『こま撮りえいがこまねこ』より「はじめのいっぽ」「こまとラジボー」「ほんとうのともだち」の3作と同時上映。公開は10月25日から。

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提供:oricon news