和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月25日(月)

中心市街地に事務所移転 天神崎の自然を大切にする会、和歌山県田辺市

「天神崎の自然を大切にする会」の新たな事務所(和歌山県田辺市上屋敷1丁目)
「天神崎の自然を大切にする会」の新たな事務所(和歌山県田辺市上屋敷1丁目)
 和歌山県田辺市の公益財団法人「天神崎の自然を大切にする会」(土永知子代表理事)はこのほど、事務所を同市天神崎から同市上屋敷1丁目に移転した。中心市街地にあり、会は、活動の新たな拠点として、子どもからお年寄りまで地域の人に親しまれる場にしたいとしている。

 1986年から同市天神崎にある市の建物の部屋を借りて事務所としていたが、老朽化などから、移転先を探していた。新事務所は田辺第一小学校の近く、銀座通商店街から江川方面に向かう通り沿いにある。「シェアショップ」などとして使われていた店舗で、家主から借りた。

 事務所には3人のスタッフがおり、会報など資料も置いている。事務局長の内中倫子さん(45)は「会の設立50周年という節目の年を迎え、会の設立や天神崎保全運動を引っ張った外山八郎さんや玉井済夫さんから引き継いだこの事務局を、地域の皆さんとともに盛り上げていきたい」と話した。

 事務所が入る店舗は、障害者福祉事業をするNPO「かたつむりの会」が一部改修し、高齢者の集いの場を開こうとしていてコロナ禍で実施できていなかったが、今後、月1回ペースで高齢者サロンを開く予定。交流になるとして、天神崎の自然を大切にする会も協力するという。