和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

正月休みにぎわう 好天に恵まれ串本、古座川町

初日の出を見に訪れた人の車で混雑する潮岬望楼の芝(1日、和歌山県串本町潮岬で)
初日の出を見に訪れた人の車で混雑する潮岬望楼の芝(1日、和歌山県串本町潮岬で)
カメラを手にした観光客らでにぎわう道の駅「くしもと橋杭岩」前(1日、和歌山県串本町くじの川で)
カメラを手にした観光客らでにぎわう道の駅「くしもと橋杭岩」前(1日、和歌山県串本町くじの川で)
 令和になって初めて迎えた年末年始、和歌山県の串本町と古座川町の観光地は例年以上ににぎわった。三が日が好天に恵まれた上、曜日の並びも良く5日の日曜まで家族連れを中心に観光客が途切れなかった。

 潮岬観光タワーの来場者は元日に700人を超えるなど、三が日は合計で昨年を約200人上回った。入場後に食事をしたり、望楼の芝でたこ揚げを楽しんだりする家族連れが多かったという。

 タワーと前の望楼の芝は初日の出のスポットとなっており、1日は早朝から周辺道路に渋滞ができた。関西が中心だが、関東や中国地方のナンバーの車も目立った。

 串本海中公園センター(串本町有田)は、2、3日ともに入場者数が千人を超えた。波も穏やかで、海中観光船もフル稼働した。同センターは「三が日の入場者数は例年並みだったが、休みが5日まであったことで、正月休みトータルでは増加した」と話す。

 道の駅「くしもと橋杭岩」(同町くじの川)は連日、駐車場が満車状態で、少し離れた臨時駐車場も終日混み合った。

 アウトドアも人気で、キャンプ場「南紀串本リゾート大島」(同町樫野)は12月28日~1月3日がほぼ満員。ダイビングも好調で、店によっては昨年の2倍近い利用があった。

 文化施設も健闘した。応挙芦雪館(同町串本)は昨年の年末年始より2倍近い来館者があった。トルコ記念館(同町樫野)の三が日の来館者数は各日とも130人を超え、普段の週末の多い時に比べて2倍近いという。

 南紀串本観光協会は「9連休で観光客が分散化する傾向もあったが、昨年以上の人出があった。幸先の良いスタートが切れた」と話している。

 古座川町でも、同様の傾向だった。南紀月の瀬温泉ぼたん荘(古座川町月野瀬)では宿泊客が増加。「複数の家族がグループで宿泊するケースが多かった」と話す。温泉利用は1日当たりで見ると昨年よりやや少なく、分散化があったという。