和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月17日(火)

新年祝い馬駆け みなべ、須賀神社

馬場であった奉納馬駆け(和歌山県みなべ町西本庄で)
馬場であった奉納馬駆け(和歌山県みなべ町西本庄で)
馬駆けの前に馬子節を奉納する馬子節保存会のメンバー
馬駆けの前に馬子節を奉納する馬子節保存会のメンバー
 和歌山県みなべ町西本庄の須賀神社(前芝弘知宮司)で2日、新春奉納馬駆けがあり、4頭が馬場を勢いよく走り、多くの参拝者が見物した。

 年の初めを祝おうと、昨年初めて2頭による馬駆けの奉納があった。好評だったことから、今年はさらに盛り上げようと、馬主の田上雅春さん(62)=みなべ町徳蔵=が4頭をそろえた。

 須賀神社の秋祭りの馬駆けにも出走している。この日は1頭ずつの疾走を繰り返したり2頭駆けをしたりした。馬場の両側に陣取った参拝者は、カメラやスマートフォンで撮影したり拍手を送ったりした。

 騎手の一人、竹中恵介さん(35)=同町芝=は、秋祭りでも乗り手を務めている。竹中さんは「皆さんに楽しんでもらおうと思った。昨年より見物人が増えていて、この馬駆けが地域を盛り上げることにつながったらと思う」と期待を込めた。

 馬駆けの前には、町文化協会に登録している「馬子節保存会」(辻本惠一代表)のメンバーが、馬場の二の鳥居前に並んで馬子節を初めて奉納した。

 辻本代表(77)は「めでたい正月を祝い、皆さんが元気で無事に過ごせるようにと馬子節を歌うことにした」と話した。

 前芝宮司(43)は「神馬の御利益にあやかり、今年も皆さんに一年間無事に過ごしてもらえれば。馬駆けは続けてほしいと思う」と話している。