和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月27日(水)

茶殻を配合した機能性ゴルフ用グリップ「茶殻配合グリップ」をヨネックス株式会社と共同開発

株式会社伊藤園(社長:本庄 大介 本社:東京都渋谷区 以下、伊藤園)とヨネックス株式会社(社長:アリサ ヨネヤマ 本社:東京都文京区 以下、ヨネックス)は、「お~いお茶」などの日本茶飲料の製造過程で排出される“茶殻”をアップサイクル(※1)したゴルフ用グリップ「茶殻配合グリップ」を共同開発し、2024年9月下旬よりヨネックスより発売いたします。


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「茶殻配合グリップ」は、当社の独自技術「茶殻リサイクルシステム」により茶系飲料の生産によって排出される茶殻をアップサイクルした「茶殻配合樹脂」を活用して開発したゴルフ用グリップです。茶殻には緑茶に含まれているカテキンやテアニンなどの有効成分が多く残っており、抗菌性・消臭性といった機能性(※2)があります。ヨネックスが販売するゴルフ用グリップの主成分であるエラストマー(合成樹脂)に当社が開発した「茶殻配合樹脂」を配合することで、グリップ本体において緑茶由来の抗菌・消臭効果がある「茶殻配合グリップ」を共同開発しました。本製品は、黒色に着色していますが、茶殻をアップサイクルしていることから、エンドキャップカラーにお茶をイメージした深いグリーンを採用しています。なお、「お~いお茶」600mlペットボトル約1本分の茶殻より、同グリップが9本作られます。

今回、「茶殻リサイクルシステム」のコンセプトである“お茶をお客様の身近な製品へ活用する”という想いのもと、両社の「環境に配慮した製品の開発」、「省エネルギー、省資源、リサイクル推進による廃棄物の削減」という考え方が合致し、「茶殻配合グリップ」の開発に至りました。

伊藤園は今後も、“お茶をお客様の身近な製品へ活用する”という「茶殻リサイクルシステム」のコンセプトのもと、茶殻をアップサイクルした身近な茶配合製品の研究開発に積極的に取組み、本業を通じた環境保全・社会貢献活動の輪をより一層広げてまいります。


「茶殻配合グリップ」について
当社の独自技術「茶殻リサイクルシステム」を通じてヨネックスと共同開発したゴルフ用グリップです。「茶殻配合グリップ」は、緑茶由来の抗菌・消臭効果があります。


[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2571/95274/700_380_2024091910092266eb79c2cbccb.JPG


《製品概要》
販売者:ヨネックス株式会社
素材:エラストマー(合成樹脂)、茶殻配合樹脂
製造国:日本
スペック:口径60、重量50g
本体価格:1,650円(税込)/1本
発売日:9月下旬
茶殻配合効果:消臭、抗菌
詳細はこちら https://www.yonex.co.jp/golf/


「茶殻リサイクルシステム」について
伊藤園では、「お~いお茶」をはじめとする日本茶飲料の販売拡大に伴い、製造過程で排出される茶殻の量も年々増加しています(2023年度の排出量は約56,600トン)。そうした中、2000年から茶殻などの飲料残渣を工業製品などに有効利用する研究開発を推進しており、畳や建材、樹脂製品、「お~いお茶」のペットボトル用段ボールなど、約100種類の茶殻リサイクル製品を開発しています。

ご参考:茶殻リサイクルシステムHP https://www.itoen.co.jp/ochagara_recycle/


(※1)「アップサイクル」とは
サステナブル(持続可能)なものづくりの新たな方法論のひとつで、従来のリサイクル(再循環)と異なり、単なる素材の原料化やその再利用ではなく、元の製品よりも次元・価値の高いモノを生み出すことを、最終的な目的とするもの
(※2)抗菌性・消臭性について
抗菌試験結果
JIS Z2801:2010 5に沿って、ゴルフグリップの配合条件で成型した平板試験片(5cm×5cm)表面に細菌の懸濁液を滴下し、被覆フィルムをかぶせる。24 時間経過後に細菌を試料から洗い出して回収した後、1 ㎠あたりの生菌数の測定を行う。対照(無加工)品と試料との生菌数から下記式を用いて抗菌活性値を算出した。試験菌株:黄色ブドウ球菌

<抗菌活性値>
R = Ut – At
R:抗菌活性値
Ut:無加工試験片の 24 時間後の 1 ㎠あたりの生菌数の対数値の平均値
At:抗菌加工試験片の 24 時間後の 1 ㎠あたりの生菌数の対数値の平均値

<試験結果>

[画像3]https://digitalpr.jp/table_img/2571/95274/95274_web_1.png

消臭試験結果
茶殻配合ゴルフグリップ 1 本(試料)をサンプルバッグにガスとともに封入し、静置 120分後の空試験濃度(a)と試料試験濃度(b)をガスクロマトグラフ法にて測定(ガスの種類・初発濃度:イソ吉草酸 約 38ppm)。下記式のより減少率を測定。
減少率(%)={(a-b)/a }×100

<試験結果>

[画像4]https://digitalpr.jp/table_img/2571/95274/95274_web_2.png



プレスリリース詳細へ https://digitalpr.jp/r/95274
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