和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月27日(水)

「向上心持って前進」 みなべ町で成人式

式典後、記念撮影に臨む新成人(和歌山県みなべ町山内で)
式典後、記念撮影に臨む新成人(和歌山県みなべ町山内で)
新成人としての決意を述べる坂口賦さん
新成人としての決意を述べる坂口賦さん
 和歌山県みなべ町は4日、同町山内のホテル&リゾーツ和歌山みなべで成人式を開いた。振り袖やスーツ姿の参加者は故郷での友人との再会を喜び、大人としての気持ちを新たにした。

 対象者は前回より10人少ない、157(男79、女78)人。そのうち129(男67、女62)人が出席した。

 小谷芳正町長は「自分の力でさらに大きく成長し、かけがえのない人生を歩んでいただきたい。それぞれの分野で大いに活躍されることに期待とエールを送ります」と述べた。また「もし災害が発生した場合は、まずは自分の命は自分で守り、家族や近所の皆さんを助けてあげてほしい」と呼び掛けた。

 来賓代表で、下村勤町議会議長が「心の豊かさを持ってほしい。失敗を恐れず何事にもチャレンジしてください」と祝辞を述べた。

 謝辞では、新成人を代表して同町晩稲の会社員、坂口賦さん(20)が、これまで支えてくれた両親や家族、先生、地域の人に感謝し「一人一人が自分の行動に責任を持ち、社会の一員として常に向上心を持って前進して参ります。自分を信じ、若者らしく夢と希望を持って、責任ある行動の取れる大人になるよう精進します」と述べた。

 式典に続いて記念撮影や懇親会もあり、新成人の中学3年生の時の担任も出席し「心のある仕事ができる人になってほしい」「地元の伝統文化を継いでいってほしい」などと激励の言葉を掛けた。

 日高医師会から、禁煙を呼び掛ける話もあった。チラシを配り、脳卒中や心筋梗塞、胎児の発育への影響、肺がんや食道がんなど喫煙の害を説明。町内の本多内科の本多康之院長(49)は「法律では20歳になるとたばこを吸えるようになるが、いったん始めるとやめにくい」と話した。