和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年09月10日(火)

2024年涼山イ族自治州たいまつ祭りと文化観光シリーズが最高潮に

AsiaNet 200315 (1144)

【涼山(中国)2024年8月6日新華社=共同通信JBN】1カ月間にわたって続く2024年Torch Festival in Liangshan Yi Autonomous Prefecture(涼山イ族自治州たいまつ祭り)と「Colorful Liangshan-Summertime Coolness(色鮮やかな涼山-夏の涼しさ)」文化・観光シリーズがこのところ、中国四川省涼山イ族自治州の17の県と市で、時期をずらして開催されています。伝承芸能や美人コンテスト、たいまつ行列、たき火パーティー、それにいろいろな伝統的な民族フェスティバルが、これを体験する多くの観光客を呼び寄せています。

People's Government of Liangshan Yi Autonomous Prefecture(涼山イ族自治州人民政府)は、涼山のさまざまな場所が地域の独特な資源の強みに焦点を当て、7月19日から8月19日まで、一連の独特な文化・観光行事を開催してきたことを紹介しました。昭覚県は「Liangshan State Horse Racing and Athletic Activity(涼山競馬・スポーツ大会)」を開催し、イ族の男性たちが高原で「スピードと情熱」を表しました。西昌市は星月湖公園でたいまつ音楽カーニバルを実施し、地元の有名アーティストにパフォーマンスに参加し、音楽の響きを伴った涼山の料理を味わうよう呼びかけました。Butou(布拖)県で開かれた伝統的なたいまつ祭りの開会式では、イ族の衣装を身に着けた少女たちが、黄色の紙でできた傘を掲げ、輪になって伝統的なイ族の集団舞踊である「Duo Luohe」を披露しました。遠くから見ると、この踊りは黄色い花が次々と開いているかのようでした。成都市からの観光客のWangさんは、これまでに普格県やButuan県、その他の場所でたいまつ祭りを体験してきたそうで、「最初は、たいまつ祭りは少しばかりのたいまつだけしかないものだと思っていましたが、独自の個性を持った、これほどの独創的な慣習行事を目にするとは想像していませんでした」と語っていました。

イ族のたいまつ祭りは、中国の少数民族であるイ族の人たちにとって最も大切な伝統的な祭りの一つです。これは中国の国家無形文化遺産の第一陣に入れられており、イ族の人たちが住んでいる四川省、雲南省、貴州省各地、その他の地域で人気があります。この祭りでは、害虫を追い払い、豊作を祈り、祖先を敬うための、たいまつを使った一連の民族的風習が続きます。これはこれまで数千年にわたって継承されてきました。

四川省の南西部に位置する涼山イ族自治州は、中国最大のイ族コミュニティーであり、また四川省で最大の少数民族に属する人たちや集団の人口を擁する地域でもあり、少数民族の独特な魅力を備えています。涼山イ族自治州の越西県爾覚郷Tiexi村に住んでいるErhuo Yuebuさんは、自分の故郷のたいまつ祭りは、歌ったり、踊ったり、行列をしたり、また友人や親せきを訪ねたりして、いつもいろいろな催しでにぎわっていると話しています。「どこにいようと、再会の日々であるたいまつ祭りには故郷に戻って来なければなりません」

今ではたいまつ祭りはイ族の人たちの最も大切な伝統的な祭りであるだけでなく、涼山の文化観光産業の保護と継承、活性化と活用における尽きることのない資源の宝庫でもあります。たいまつカーニバルやイ族美人コンテスト、相撲、競馬、その他の民族行事はいずれも人気の文化観光行事となりました。

7月28日と29日に、四川省涼山イ族自治州の中心地である西昌市には約75万7000人の観光客が訪れ、30万人以上の観光客がたいまつ祭りに参加したとみられています。

ソース:The People's Government of Liangshan Yi Autonomous Prefecture



プレスリリース詳細へ https://kyodonewsprwire.jp/release/202408064672
提供: