和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

小学生 遊びにおいで 高校生が「寺子屋」、和歌山県田辺市

トランプをしながら会話を弾ませる田辺高校の生徒と小学生(和歌山県田辺市中屋敷町で)
トランプをしながら会話を弾ませる田辺高校の生徒と小学生(和歌山県田辺市中屋敷町で)
 和歌山県田辺市中屋敷町の福祉事業所「まごころサポート田辺くるむ店」で、田辺高校の生徒有志が「田高モダン寺子屋」をオープンした。小学生とゲームをしたり、宿題を教えたりして交流している。メンバーの高校生は「小学生の夏休みの居場所になればいい」と利用を呼びかけている。


 田辺高校の生徒が「子どもと関わる事業がしたい」と考え、市役所に相談。寺だった建物を利用し、駄菓子店を営んだり、地域食堂を開いたりしていて、多世代が訪れている同事業所を紹介された。

 「制服は○○中学校がかわいいよね」「推しのキャラクターは誰」。1日午後、駄菓子店を訪れた小学6年生3人組に、高校生が声をかけ、「寺子屋」に誘った。

 メンバーは約20人。この日は2年生の片倉結菜さんと中家華音さんが当番で、小学生とトランプをしながら、学校や夏休みの過ごし方などの話題に花を咲かせた。片倉さんが「次は宿題を持ってきて。一緒にやろうよ」と呼びかけると、小学生は「全然終わっていないので、教えてほしい。自由研究も残っている」と喜んだ。

 片倉さんは「教職に興味がある。小学生の頃、夏休みに児童館に行くのが楽しかった。そんな場所にしたい」、中家さんは「子どもが好き。どんな出会いがあるか楽しみ」と話している。

 今後の「寺子屋」の開催予定は5~9日、16日、19~21日、23日。午後2時~4時。午前中(9時半~11時半)も開いている場合がある。

 問い合わせは、まごころサポートの花村あゆみさん(080・2105・9030)へ。