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2024年11月24日(日)

智弁優勝、近大新宮 及ばず 最終回に意地の2点 第106回全国高校野球選手権和歌山大会

智弁和歌山―近大新宮 9回、2点目のホームを踏む近大新宮の長堀竣主将(29日、和歌山市の紀三井寺球場で)
智弁和歌山―近大新宮 9回、2点目のホームを踏む近大新宮の長堀竣主将(29日、和歌山市の紀三井寺球場で)
智弁和歌山―近大新宮 テーブル
智弁和歌山―近大新宮 テーブル
閉会式で、優勝旗や優勝盾を持ってグラウンドを一周する智弁和歌山の選手ら(29日、和歌山市の紀三井寺球場で)
閉会式で、優勝旗や優勝盾を持ってグラウンドを一周する智弁和歌山の選手ら(29日、和歌山市の紀三井寺球場で)
 第106回全国高校野球選手権和歌山大会は29日、和歌山市の紀三井寺球場で決勝があった。初めて決勝まで勝ち進んだ近大新宮が智弁和歌山と対戦し、2―4で惜敗した。智弁和歌山の優勝は2年ぶり27回目。


 【29日】
●決勝
智弁和歌山

 000 001 120―4

 000 000 002―2
近大新宮

 〔智〕渡邉、中西―上田〔近〕響、田中、小田島、西田、西島―井上(二)高桑(智)

 試合前半は両校とも得点できず、引き締まった試合になった。

 近大新宮は、これまでの試合同様、投手陣を次々と投入して智弁和歌山の打線をかわしたが、クーリングタイム終了直後の6回に先制点を奪われた。7、8回には計3点を追加された。攻撃では2回に1死から矢守、井上の連続安打で一、二塁の好機をつくったが、続く打者が併殺打に倒れた。9回には2死から和嶋、長堀、矢守の連続安打で満塁とし、井上が敵失で出塁した間に走者2人が生還。最後まで目が離せない試合をした。

■初の決勝、仲間に感謝

 近大新宮の長堀竣主将(3年)は「甲子園へ行けないのは悔しいの一言。智弁和歌山は気の抜けない強い相手だった」と語った。初の決勝進出については「誰か1人でも欠けていたら、ここまで来られなかった。ありがとうと言いたい」と仲間への感謝を口にした。

 産屋敷秀信監督は「9回2死から2得点できたことは、今後の人生にもつながると思う。子どもたちには感謝の気持ちしかない」と話した。


 【27日】
●第2試合(準決勝)
近大新宮

 001 000 002―3

 000 000 000―0
和歌山東

 〔近〕西田、田中、小田島―井上〔和〕増岡、前芝―辻奨(三)李(近)(二)矢守(近)、芝(和)