市場販売量は過去最少 本年度の青梅 価格は最高、JA紀南、和歌山
JA紀南は25日、和歌山県田辺市秋津町の中央営農経済センターで、2024年産青梅の販売反省会と次年度対策会議を開いた。今年は凶作ともいわれ、市場販売量は1422トンで過去最少。一方で1キロ当たりの市場販売価格の平均は852円で過去最高だった。
JA紀南によると今年の状況は、冬の気温が高く、満開期が平年より16日早い極端な早咲きとなった影響で不完全花が発生し、着果量は前年、平年よりかなり少なかった。さらに、3月20日に広範囲で降ったひょう、カメムシの多発が等級を低下させたという。
近年では20年産の市場販売数量が1740トンと最も少なかったが、本年産はそれ以上の不作となった。主力の南高の販売量は1277トン(前年比51%)、1キロ当たりの平均単価は844円(188%)。小梅の販売量も62トン(28%)、848円(129%)、古城も59トン(25%)、1021円(167%)と、かなり少なかった。ひょう被害を踏まえ、小梅や南高では「秀」「優」混合の等級を設けた。
産地としては、気候変動の中、生産量を安定させることが最重要課題だとし、対策として短期的には授粉対策、土づくりなど基本管理の徹底、中長期的には改植や授粉樹の増殖、南高の優良系統の探索を行うことなどを挙げた。
山本治夫組合長はあいさつで「市場や消費者の皆さまに非常にご迷惑をかけた。課題もあり、次年度以降にヒントになる意見交換ができれば」と述べた。
市場関係者からは、袋に入れた梅を凍らせて、簡単に梅シロップを作れる方法が好評で「今後ますます広めていきたい」という声や、食育として、学童保育所や小学校で実施した梅の加工体験の例も挙げながら「将来的な消費の部分も含めて大事。漬けるという体験を多くの人に味わってほしいと考えており、引き続き普及していきたい」という声もあった。
また「産地情報が大切」「しっかりした肥培管理など、生産面での努力もしていただきたい」といった要望もあった。
JA紀南によると今年の状況は、冬の気温が高く、満開期が平年より16日早い極端な早咲きとなった影響で不完全花が発生し、着果量は前年、平年よりかなり少なかった。さらに、3月20日に広範囲で降ったひょう、カメムシの多発が等級を低下させたという。
近年では20年産の市場販売数量が1740トンと最も少なかったが、本年産はそれ以上の不作となった。主力の南高の販売量は1277トン(前年比51%)、1キロ当たりの平均単価は844円(188%)。小梅の販売量も62トン(28%)、848円(129%)、古城も59トン(25%)、1021円(167%)と、かなり少なかった。ひょう被害を踏まえ、小梅や南高では「秀」「優」混合の等級を設けた。
産地としては、気候変動の中、生産量を安定させることが最重要課題だとし、対策として短期的には授粉対策、土づくりなど基本管理の徹底、中長期的には改植や授粉樹の増殖、南高の優良系統の探索を行うことなどを挙げた。
山本治夫組合長はあいさつで「市場や消費者の皆さまに非常にご迷惑をかけた。課題もあり、次年度以降にヒントになる意見交換ができれば」と述べた。
市場関係者からは、袋に入れた梅を凍らせて、簡単に梅シロップを作れる方法が好評で「今後ますます広めていきたい」という声や、食育として、学童保育所や小学校で実施した梅の加工体験の例も挙げながら「将来的な消費の部分も含めて大事。漬けるという体験を多くの人に味わってほしいと考えており、引き続き普及していきたい」という声もあった。
また「産地情報が大切」「しっかりした肥培管理など、生産面での努力もしていただきたい」といった要望もあった。