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2024年11月27日(水)

水害防止へ中州の雑木林伐採 古座川

重機を使って中州に生えた雑木林を伐採した(和歌山県串本町中湊で)
重機を使って中州に生えた雑木林を伐採した(和歌山県串本町中湊で)
 和歌山県串本町の西向から中湊にかけての古座川にある中州でこのほど、2日間にわたって雑木林の伐採作業があった。県東牟婁振興局、串本、古座川の両町、地元漁協が協力し、流木を含め約8トンを撤去した。

 両町や地元住民から、出水期に上流からの流木などが雑木林にひっかかり、水害が発生する危険があると早期伐採を求める声が上がっていた。

 初日の作業には25人が参加。重機4台を投入して立木約30本を伐採し、流木やごみと一緒にまとめた。

 2日目の作業には古座川町議会の大屋一也議長ら19人が参加し、前日にまとめた雑木などを古座橋からクレーンで引き上げて撤去した。

 県の関係者によると、雑木林の中にはシカのねぐらがあり、作業中、シカ2匹が逃げていったという。事業費は約70万円。

 作業に協力した古座川漁協の橋本尚視組合長(67)は「中州での伐採は10年以上はしていなかった。長いホースなどのごみも引っ掛かっていたので、環境面でも撤去できてよかった」と話した。