和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

東京、京都で梅干し配布や青梅奉納 「梅の日」で関係団体

道行く人に梅干しセットを配布する若梅会のメンバーや関係者(6日、東京都で)=紀州梅の会提供
道行く人に梅干しセットを配布する若梅会のメンバーや関係者(6日、東京都で)=紀州梅の会提供
時代装束をまとい、行列を組んで下鴨神社に青梅を奉納する紀州梅の会の関係者(6日、京都市で)=紀州梅の会提供
時代装束をまとい、行列を組んで下鴨神社に青梅を奉納する紀州梅の会の関係者(6日、京都市で)=紀州梅の会提供
 「梅の日」の6日、和歌山県みなべ町と田辺市の梅干協同組合の青年部的組織「若梅会」は、東京都や京都市内で梅干しを配布して、梅の日や、お中元に梅干しを使ってもらうことをアピールした。

 配布したのは南高梅の調味梅干しの2粒セット。「御中元」の帯を巻き、「1粒はご自身に、もう1粒は健康を願う大切な人に『お中元』としてお贈りください」と書いたカードを同封した。

 都内の新橋駅前のSL広場と渋谷郵便局、京都市の京都中央郵便局の3カ所で配った。SL広場では、法被を着た若梅会メンバーや田辺市とみなべ町、県の職員の計10人が、通行人に梅干しセットを手渡した。

 受け取った人からは「毎年6月には梅を買っています」「今年は梅が少ないそうですね」といった声もあったという。

 永岡亮副会長は「梅の日の認知度はまだまだ広まっていないようだったが、若い人にも外国人にも喜んで受け取ってもらえたので、食べる機会さえつくっていけば梅の可能性はあると感じた。好評で、今回の取り組みは良かった」と話した。

■京都の神社に青梅奉納
紀州梅の会

 紀州梅の会は6日、関係者が行列を組んで、京都市の下鴨神社と上賀茂神社に青梅を奉納した。

 「紀州梅道中」と題し、関係者約50人が参加。JA紀南の特産物PR大使の宮本李菜さんも加わった。時代装束をまとい、行列となって、両神社にそれぞれ南高梅の青梅10キロを奉納した。また、計1200粒の個包装の梅干しを用意し、両神社の参拝者に配った。

 行列団長で紀州梅の会梅干部会の杉本宗一部会長は「梅の収穫の安定や梅に関わる人々の繁栄、皆さんに梅を食べていただき、健康に夏を過ごしてもらうことを祈願した」と語った。