和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

扇ケ浜盛り上がる 3イベント同時開催、和歌山県田辺市

親子はだし運動会で「レスキューレース」を楽しむ参加者(2日、和歌山県田辺市扇ケ浜で)
親子はだし運動会で「レスキューレース」を楽しむ参加者(2日、和歌山県田辺市扇ケ浜で)
オープンウオータースイミング個人1キロの部。合図で海に飛び込み、泳ぎ出す出場者(2日、和歌山県田辺市扇ケ浜で)
オープンウオータースイミング個人1キロの部。合図で海に飛び込み、泳ぎ出す出場者(2日、和歌山県田辺市扇ケ浜で)
 ビーチスポーツ体験や遠泳大会、イカ釣り大会の3イベントが2日、和歌山県田辺市の扇ケ浜であった。初夏の砂浜を親子らが駆け回ったり、海上の特設コースでタイムを競ったりするなどし、多くの人出で盛り上がった。関係者は「イベントの同時開催が実現できて良かった。相互に良い影響があったと思う」と喜んでいた。


 3イベントは「ビーチライフin田辺扇ケ浜2024」(実行委員会主催)▽「第11回南紀田辺・扇ケ浜オープンウオータースイミング(OWS)」(田辺商工会議所青年部・田辺OWS実行委員会主催、紀伊民報など後援)▽「紀伊半島エギングサミット2024in田辺」(実行委員会主催)。

 ビーチライフでは砂浜でビーチバレーボールやビーチテニス、親子はだし運動会などが催された。このうち親子はだし運動会には約70人が参加。レスキューレースやボールリレーなどのゲームを楽しんだ。

 レスキューレースは保護者と子どもが2人一組になり、子どもがコース途中で救命胴衣を着用、ペットボトルを持ってソリに乗り、保護者が引いてパイロンを回った。勢い余って子どもがソリから落ちるハプニングが続出。保護者も汗びっしょりになっていた。

 親子3人で参加した田辺市あけぼのの堀真彰さん(42)は「子どもと一緒に遊ぶ機会が少なかったので、今日のイベントは良かった」と笑顔だった。

 OWSは1周1キロの特設コースであり、個人(1キロ、2キロ、5キロ)やリレーの部(500メートル×4)、日本選手権OWSトライアルの部が実施された。トライアルにはパリ五輪に出場が内定している海南市出身の南出大伸選手ら国内トップクラスの選手も出場し、男子の部で南出選手が1位になった。全体では約320人が参加し約8割が県外からだった。

 友達同士で1キロの部に出場した和歌山市岩橋の松村紡希さん(11)と同市秋月の森長和海さん(12)は「普段はプールで泳ぐので、浮力がある海は泳ぎやすかったが、参加者同士ぶつかったり、海藻がからまったりしたのでしんどかった」と苦笑いしていた。

 田辺市や周辺海域であったエギングサミットには過去最多の500人以上が参加、主会場の扇ケ浜公園は多くの人出でにぎわった。