和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月28日(木)

子育て励むカイツブリ ひなに餌、周りを警戒、和歌山県田辺市

親鳥から餌をもらうカイツブリのひな(左)=和歌山県田辺市稲成町で
親鳥から餌をもらうカイツブリのひな(左)=和歌山県田辺市稲成町で
 和歌山県田辺市稲成町の動鳴気峡にある岩口池で、水鳥のカイツブリ(カイツブリ科)が子育てに励んでいる。日本野鳥の会県支部会員は「12年前に繁殖を確認したがそれ以来だと思う。ひなの成長を静かに見守って」と話している。

 カイツブリは全長27センチほどで、潜水が得意な小型の水鳥。顔のあたりが赤褐色で目は黄色い。留鳥で池や湖沼で繁殖する。

 岩口池では水面に接した木の枝先を隠れ家にして、親鳥が協力して3羽のひなを育てている。まだ泳ぎがうまくなく、危険が近づくと甲高い鳴き声で呼び寄せたり、餌を与えたりしながら世話をしている。

 県支部会員によると、1シーズンに複数回繁殖することもあるという。また、ひなが小さい時は背中に乗せて移動する姿も見られる。