和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月24日(火)

公共施設に紀州材利用を 推進協が串本町長を訪問

田嶋勝正町長(右から3人目)に要望書を手渡す県木材利用推進協議会の関係者=和歌山県串本町串本で
田嶋勝正町長(右から3人目)に要望書を手渡す県木材利用推進協議会の関係者=和歌山県串本町串本で
 紀州材の需要拡大や林業振興に取り組む和歌山県木材利用推進協議会の関係者が6日、串本町串本の町役場を訪れ、田嶋勝正町長に町内の公共建築物への積極的な紀州材活用を求める要望書を提出した。田嶋町長は高台移転を計画している、こども園や小学校での活用を検討していると伝えた。

 協議会は県木材協同組合連合会、県森林組合連合会、紀州林業懇話会で構成する。今回の訪問は、県と連携して取り組む「木材利用推進キャラバン活動」の一環。協議会の関係者はこの日、古座川町、北山村、太地町、那智勝浦町、新宮市も訪れ、要望書を提出した。

 串本町役場には、南紀森林組合の勝山高嘉組合長、山形材木店(串本町高富)の山形五六さん、池田製材所(古座川町池野山)の久保太嘉志さん、東牟婁振興局の東川智昭局長らが訪問。串本町内にある公共施設の木造率が高いことや、全国では純木造施設の建設が進んでいることなどを紹介し、町が建設を検討しているロケット見学場への活用も提案した。

 田嶋町長は、子どもが利用する施設への木材の活用は、保護者たちも望んでいることから、できる限り活用していきたいと話した。