和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

産直店の魅力アップ よってって×神島高、和歌山・田辺市

来春オープン予定の産直店について神島高校の生徒に説明する「プラス」社員(和歌山県田辺市文里2丁目で)
来春オープン予定の産直店について神島高校の生徒に説明する「プラス」社員(和歌山県田辺市文里2丁目で)
 和歌山県上富田町南紀の台に来春オープン予定の産直店「木のまち・南紀の台丘の駅よってって」の魅力を高めようと、運営会社「プラス」(田辺市宝来町)と神島高校(同市文里2丁目)がタッグを組む。新店は地域活性化の拠点を目指しており、神島高は商品開発やイベント企画で協力したいという。

■「南紀の台」店 来春オープン
 南紀の台の新店は、農水産物の直売所を核にした体験型施設。フルーツをモチーフにした公園、イベント会場、収穫体験スペースなどを設け、地元だけでなく、観光客も含めた集客を目指す。高台にあって防災拠点にもなる。全体面積は約6万6千平方メートルで、駐車場は500台分を予定。

 「プラス」南紀の台準備室長、谷口析郎さんが24日に同校を訪問し、新店の概要を説明。「地元事業者と連携したオリジナル商品の開発」「観光の目的となるような朝市の開催」「旬の果物を集めた大収穫祭」など計画中の取り組みも紹介し、アイデアを募った。

 新店オープンに携わるのは神島高で「課題研究」を受講する3年生28人。生徒からは「泊まって楽しめるようキャンプ場を併設」「朝市に神島屋が出店」「地域について学べ、お土産を持ち帰れるような仕掛けづくり」など続々と意見が出た。

 生徒の三浦龍馬さんは「観光客を引きつけるような農業体験を考えたい。どんな施設になるか楽しみ。僕たちが卒業するころのオープンだが、ぜひ行ってみたい」と話した。

 神島高では課題研究の授業を通じ、アイデアを深め、新店オープンに向けて提案したいという。