和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年05月21日(火)

弁護側、詐欺罪争う姿勢 野崎氏元妻の初公判

 「紀州のドン・ファン」と呼ばれた和歌山県田辺市の資産家野崎幸助さん(当時77歳)を殺害したとして2021年に殺人罪で起訴された元妻の須藤早貴被告(28)が、別の男性(当時61歳)から計約2980万円をだまし取ったとして詐欺罪で追起訴された事件の初公判が10日、和歌山地裁であった。須藤被告は罪状認否で「金を受け取ったことは事実で、うそはつきましたが、それを分かった上で彼は私の体をもてあそぶためにお金を払った」と述べ、弁護側は詐欺罪の成立を争う姿勢を示した。

 起訴状によると、須藤被告は15年から16年にかけ、札幌市で男性に、第三者へ弁償金を払わないといけないとうそを伝えて300万円を入金させたほか、その後も海外留学の準備金などとして1507万円を振り込ませるなどしてだまし取ったとされる。

◎おことわり
 須藤被告は事件当時、未成年でしたが、野崎氏殺人罪の被告人でもあり、事件の重大さを考慮し、実名で報道します。