和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月22日(金)

サクラ、「一枚岩」と共演 古座川町の各地で見頃、和歌山

国の天然記念物「古座川の一枚岩」周辺で見頃を迎えたソメイヨシノ(27日、和歌山県古座川町相瀬で)
国の天然記念物「古座川の一枚岩」周辺で見頃を迎えたソメイヨシノ(27日、和歌山県古座川町相瀬で)
カンヒザクラとオオシマ系ヤマザクラとの自然交配種とみられている「プリンセス雅」。集落に彩りを添えている(27日、和歌山県古座川町添野川で)
カンヒザクラとオオシマ系ヤマザクラとの自然交配種とみられている「プリンセス雅」。集落に彩りを添えている(27日、和歌山県古座川町添野川で)
 サクラのまちづくりを進めている和歌山県古座川町の各地でサクラの開花が進み、地域が華やいでいる。

 同町相瀬の国指定天然記念物「古座川の一枚岩」周辺ではソメイヨシノが見頃を迎えている。「日本さくらの会」が制定した「さくらの日」である27日、花見客が一枚岩との共演を楽しんでいた。

 一枚岩周辺には約200本のソメイヨシノが植えられている。公衆トイレ付近ではほぼ満開となっている。一方で道の駅「一枚岩monolith(モノリス)」近くなどでは六分咲き程度の場所もある。

 古座川町観光協会によると、20日ごろから咲き始めた。今週は気温が高くなるという予報から一気に咲き始めるのではと予測している。

 同協会は「古座川はさまざま品種のサクラがあり、春を体感できる」とPRしている。

 同町添野川では、地元住民が植えた「プリンセス雅」が濃いピンク色の花を咲かせ、集落を彩っている。花の蜜を求めてメジロやヒヨドリも飛来していて春を演出している。

 プリンセス雅は、雅子さまのご成婚を記念して名付けられた品種。添野川地区では、故・宮野佐代次さんらが二十数本植えたものが花を咲かせている。