和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年04月30日(火)

「カイロス頑張って!」 ロケット打ち上げで小中学生に応援旗や切手、和歌山・串本町

応援手旗や切手シートを持つ田原小学校の児童(5日、和歌山県串本町田原で)
応援手旗や切手シートを持つ田原小学校の児童(5日、和歌山県串本町田原で)
 和歌山県串本町は、民間小型ロケットの発射を目前に控え、町内の小中学生や教職員計約千人に応援手旗や記念切手シートを配布した。発射場に近い田原小学校(林宣行校長、18人)では、子どもたちが林校長から受け取り、打ち上げを待ち望んでいた。

 子どもたちにも初号機打ち上げを応援してもらおうと企画された。応援手旗は縦29・5センチ、横42センチで、ロケットの絵柄が入っている。記念切手は町公式サポーターにも就任している人気漫画「宇宙兄弟」のキャラクターが描かれているものと、国の名勝・天然記念物「橋杭岩」の後ろから打ち上がるロケットが描かれた2種類がある。切手シートには田嶋勝正町長のメッセージも入っている。

 田原小では5日、林校長がロケット「カイロス」という名前には、ギリシャ神話に登場する「時間神」と、ギリシャ語でチャンスという二つの意味が込められていると説明。「普通のロケットは打ち上げまでに2年くらいかかる。ところが、田原の発射場は1年以内に打ち上げることができる」と説明した。

 その後、応援手旗や記念切手を受け取った子どもたちは、切手のデザインを見たり、旗を振ったりして喜んでいた。

 3年生の寺西海翔君(9)は「発射すると聞いてずっと楽しみにしていた。旗を持って応援する。絶対に成功してほしい」と話した。