異変感じ乗客の自殺防ぐ タクシー運転手2人に感謝状、和歌山・白浜署
自殺を考えていた乗客を説得して命を救ったとして、和歌山県警白浜署はこのほど、白浜第一交通(白浜町)のタクシー運転手、加藤晶彦さん(54)=田辺市文里2丁目=と植本敏一さん(68)=上富田町生馬=に感謝状を贈った。2人はそれぞれ別の乗客を説得し、命を救った。
署によると、加藤さんは2月3日午前0時ごろ、田辺市湊のJR紀伊田辺駅から県外に住む女性1人をタクシーに乗せた。行き先を尋ねて白浜町方面に向かっていたところ、女性は行き先を転々と変更。三段壁へ向かう途中、加藤さんが「もしかしてアレしに来たんか」と尋ねると、女性が「うん」と答えたため、「降ろすわけにはいかん」と考え、女性を白浜署まで送り届けた。
植本さんは2月9日午後5時40分ごろ、白浜町堅田のJR白浜駅で県外に住む女性1人を乗せた。目的地の三段壁近くに到着するも、女性の表情などから異変を感じ、「待ち合わせしてるんか。どこへ行くんな」と質問。女性が涙を流し始めたため、「これはあかん」と110番通報し、警察の到着まで女性を説得して車内に留めさせた。
加藤さんは「(自ら命を絶とうと考える方は)予備軍含めかなりの数がいると思う。そう考える方を減らすためには政府や自治体の支援が必要」、植本さんは「白浜は観光地で、本来は楽しい場所。自殺の名所にはしたくない」と話した。
署によると、加藤さんは2月3日午前0時ごろ、田辺市湊のJR紀伊田辺駅から県外に住む女性1人をタクシーに乗せた。行き先を尋ねて白浜町方面に向かっていたところ、女性は行き先を転々と変更。三段壁へ向かう途中、加藤さんが「もしかしてアレしに来たんか」と尋ねると、女性が「うん」と答えたため、「降ろすわけにはいかん」と考え、女性を白浜署まで送り届けた。
植本さんは2月9日午後5時40分ごろ、白浜町堅田のJR白浜駅で県外に住む女性1人を乗せた。目的地の三段壁近くに到着するも、女性の表情などから異変を感じ、「待ち合わせしてるんか。どこへ行くんな」と質問。女性が涙を流し始めたため、「これはあかん」と110番通報し、警察の到着まで女性を説得して車内に留めさせた。
加藤さんは「(自ら命を絶とうと考える方は)予備軍含めかなりの数がいると思う。そう考える方を減らすためには政府や自治体の支援が必要」、植本さんは「白浜は観光地で、本来は楽しい場所。自殺の名所にはしたくない」と話した。