和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

グルメ甲子園優勝は神島高! みなべでUME-1サミット、全国一の産地・和歌山

グルメ甲子園で優勝した神島高校「神島屋」のメンバー(上)と、盛り上がったダンスバトル(下)=12日、和歌山県みなべ町東本庄で
グルメ甲子園で優勝した神島高校「神島屋」のメンバー(上)と、盛り上がったダンスバトル(下)=12日、和歌山県みなべ町東本庄で
盛り上がったダンスバトル
盛り上がったダンスバトル
eスポーツの大会もあり、プロ選手が出演した(上南部中学校体育館で)
eスポーツの大会もあり、プロ選手が出演した(上南部中学校体育館で)
 日本一の梅の里をPRする和歌山県みなべ町の祭典「UME―1(ウメワン)フェスタin梅の里みなべ」(町など主催)が12日、同町東本庄の町保健福祉センター駐車場を主会場に開かれ、3千人(主催者発表)の来場者でにぎわった。高校生の梅料理コンテスト「第8回グルメ甲子園」は、田辺市の神島高校が優勝した。


 グルメ甲子園は梅を使った創作料理を募集し、近畿を中心とした15校、37チームから予選を通過した10校が会場で料理を作り、販売した。

 県内から神島、南部、紀北農芸、和歌山信愛の4校、大阪、京都、兵庫、滋賀、三重の各府県から6校の高校生チームが出場した。ホテル&リゾーツ和歌山みなべ(みなべ町山内)の統括料理長、上野和成さんら11人の審査員が、味だけでなくアイデアや接客なども審査した。

 神島高は、商品開発プロジェクト「神島屋」の生徒が「梅香るクリームシチュー」を販売した。材料に梅酢や梅肉、カリカリ梅のほか、特産の「うすいえんどう」や「梅やきとり」も加えた。開店から列ができる人気で、当初の予定を上回る280食を売り切った。神島高の優勝は2020年(21、22年は中止)以来、3回目。

 神島屋は3年生の長矢鈴夏さんと山川菜由さん、2年生の龍見祐惺さんと向井大翔さんの4人が調理や販売を担った。「優勝できると思っていなかったので驚いた」「呼び込みなどに協力してくれた人たちのおかげ」などと喜んだ。

 南部高は、食と農園科の4人が「焼きうめ~んパン」を販売し、入賞はならなかったが好評で250食を完売した。準優勝は綾羽高(滋賀)の「梅ぇサクッ餅春巻き」、3位は立命館宇治高(京都)の「うめぇ!運命の梅色ボール」、敢闘賞は香住高(兵庫)の「梅とイワシの水餃子スープ」だった。

 フェスタではほかに、ステージイベントでみなべ町ふるさと大使でシンガー・ソングライターの川島ケイジさんのライブや、高校生カラオケバトル、ダンスバトル、JA紀州の豆部会による豆むき競争などがあった。高校生カラオケバトルは神島高校2年の関奈々子さんが2連覇を果たした。物産展や軽トラ市もあり、来場者は飲食を楽しんだ。

■双子姉妹が盛り上げ

 UME―1フェスタでは、南部高校と神島高校の生徒11人による高校生実行委員会がステージイベントの企画や運営を担った。南部高3年の櫨原野々香さんが実行委員長、双子の姉で同校3年の萌々香さんが実行委員を務め、姉妹でイベントを盛り上げた。

 2人とも1年生の時からフェスタに関わりたかったが、22年はコロナ禍の影響で中止に。昨年のフェスタでは、ともに実行委員を務めた。野々香さんは「昨年に比べて広い会場になり、お客さんもたくさん来てくれてよかった。達成感がある」と喜び、萌々香さんは「以前は前に出るのが苦手だったけど、いい経験ができた」と笑顔で話した。

■eスポーツ大会も

 近くの上南部中学校の体育館では、初めての企画「やにこeスポーツ」があった。舞台に大画面が設置されるなど本格的な会場が用意され、世界的に人気が高まっているeスポーツの大会を子どもたちが体験した。

 午前の部、午後の部に分かれて、地元の小中学生ら各16人が出場した。人気のアクションパズルゲーム「ぷよぷよeスポーツ」で対戦し、トーナメント方式で優勝を争った。多くの人が観覧して盛り上がった。

 プロライセンスを持つeスポーツ選手のakinari(あきなり)さんが訪れ、試合の解説をしたほか、午前の部と午後の部の優勝者と対戦し、プロの技を披露した。

 午前の部で優勝した上南部中学校1年の那須大悟さん(13)は「この日のために練習したので優勝できてうれしい。プロの選手とも対戦できて楽しかった」と話した。