トルコ・スレイマンパシャ市のジュネイト・ユクセル市長ら４人が２０日、和歌山県串本町を訪れた。同町樫野のトルコ軍艦エルトゥールル号遭難慰霊碑に献花し、トルコ記念館を見学した後、田嶋勝正町長を表敬訪問した。

　一行は東京都の在日トルコ大使館訪問を目的に来日。日ト友好の町である串本町への訪問を希望し、来町することになったという。

　同町串本の町役場を訪れたユクセル市長は田嶋町長に「慰霊碑を大事にしてくれていることに、トルコ人を代表して感謝します」と述べた。田嶋町長は「慰霊碑には毎月花を供え、守っているので安心してください」と話した。

　串本町が舞台となった映画「海難１８９０」を鑑賞したというユクセル市長は「日本とトルコの友好の架け橋になりたい」と述べ、串本町と姉妹都市関係を結ぶことを希望した。