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2024年11月15日(金)

【動画】良き「運」の一年に 熊野本宮大社宮司が大筆書き、和歌山・田辺市の世界遺産

来年への願いを込めて「運」という一文字を書く九鬼家隆宮司(13日、和歌山県田辺市本宮町で)
来年への願いを込めて「運」という一文字を書く九鬼家隆宮司(13日、和歌山県田辺市本宮町で)
 和歌山県田辺市本宮町の世界遺産・熊野本宮大社で13日、来年への願いを込めた大筆書きがあった。「祝 世界遺産登録20周年」と記された約2メートル四方の淡い緑色の布に、九鬼家隆宮司(67)が「運」という一文字を大筆で書いた。

 今年で16回目となる本宮大社の年末恒例の取り組み。今回は広島県熊野町の伝統工芸品「熊野筆」の製造・販売に取り組む事業者でつくる熊野筆事業協同組合から奉納された長さ約50センチの「熊野大筆」を初めて使った。

 この日は本殿前で協同組合の竹森臣理事長(66)やこの筆を制作した伝統工芸士の實森将城さん(49)、参拝客らが見守る中、九鬼宮司が白装束にたすき掛けという姿で登場し、大筆書きを披露。「来年は世界遺産登録20周年なので、いろんなことが良い形で運んでいけるように、皆さん方に運がつきますようにと願って書いた」と話した。

 この書は近く、神門付近に掲げるという。