和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

まるで仏の手 「仏手柑」を収穫、正月飾りや生け花に 和歌山・田辺市

仏手柑を収穫する農家(和歌山県田辺市中万呂で)
仏手柑を収穫する農家(和歌山県田辺市中万呂で)
 和歌山県田辺市内で、ユニークな形のかんきつ類「仏手柑(ぶっしゅかん)」の収穫が進んでいる。

 インド原産。仏の手のように見える形から名前が付いたといわれる。ほとんどが生け花や正月飾りなどに使われるという。爽やかな香りも特徴。

 田辺市中万呂、農業の大谷吉史さん(41)は、自宅近くの畑で10本ほどを育てており、11月下旬に収穫を始めた。農協に出したり、個人で販売したりしている。12月下旬までに700個ほどの収穫を見込んでいる。収穫後は防寒対策として、春先まで木全体をシートで覆う。

 大谷さんは「今年は夏から秋にかけて雨が少なかった影響で、やや小ぶりで数も少なめ。育てにくい品種だが、毎年注文をくれる方もいるので、何とか応えたいと思っている。見た目が面白いので、手に取ってもらえるといい」と話している。