和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月24日(日)

ご当地ソングを「宅配ライブ」 個人宅や町内会館で無償演奏、和歌山・田辺の北山さん

自作のご当地ソングを熱唱する北村圭司さん(和歌山県白浜町で)
自作のご当地ソングを熱唱する北村圭司さん(和歌山県白浜町で)
 「元気爺SUN(げんきじいさん)」の名前で音楽活動をしている北村圭司さん(69)=和歌山県田辺市たきない町=が、町内会館や個人宅などに出向いて無償で演奏する「宅配ライブ」を始めた。自作した紀南のご当地ソングなどを歌っており「地域に元気を届けたい」と話している。


 北村さんは、フォークグループ「アリス」や「かぐや姫」に影響され、高校時代にバンドを始めた。社会人になり休止していたが、60歳を過ぎてから音楽活動を再開。ライブ活動やユーチューブでの配信、CDの自主制作などをしている。

 ご当地ソングにはバラード調の「周参見八景」、軽快なロック「赤道直下しららはま」、フォーク系の「千本大銀杏」、ロック調の「田辺っ子」などがある。

 歌詞には「三つ葉ツツジの花すだれ」「会津橋の引きそろえ」など紀南の四季の風景や「ヒロメの味噌(みそ)汁」「もちがつお」などグルメが盛り込まれている。実体験や車でまちを巡るなどして感じたものを歌にしているという。

 ライブでは「知らない曲でも大丈夫。血圧が上がり過ぎないように注意しながら楽しもう」などトークも交え、会場を盛り上げる。白浜町のIT企業の食堂で11月下旬にあったライブでも、昼食を取っていた客らが大勢、聞き入った。

 宅配ライブは、客が2人以上いれば町内会のイベントでも、個人の誕生会でも駆け付ける。会場は屋内限定で、駐車場は確保してほしいという。時間は平日午後2時から1時間程度。無料で、交通費なども必要ない。寸志があった場合は年末に公的な活動に寄付する。