和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月26日(木)

最後の天空マラソン走りきる 紀伊半島大水害からの復興願い、和歌山

景色の良い自動車専用道路を走るランナー(19日、和歌山県新宮市で)
景色の良い自動車専用道路を走るランナー(19日、和歌山県新宮市で)
 和歌山県の新宮市と那智勝浦町を通る自動車専用道路を走る「第9回新宮・那智勝浦天空ハーフマラソン大会」(実行委員会主催)が19日にあった。大会は今回で最後となったが、参加者は普段、立ち入ることのできないコースを楽しみながら走った。

 大会は2011年の紀伊半島大水害からの復興を願って、翌年から始めた。今回はコロナ禍の影響で4年ぶりの開催となったが、大水害から10年以上が経過し、大会の目的を果たしたとして終了することにした。

 国道42号那智勝浦新宮道路を通行止めにして開催した。ハーフマラソン、10キロ、3キロの3部門あり、全国各地からランナー計約2200人が参加。ゲストランナーとして、世界陸上セビリア大会女子マラソン銀メダリストのランニングアドバイザー、市橋有里さんも参加した。

 好天に恵まれ、参加者は高い場所から望む海や山の景色を満喫しながら走った。太鼓の応援や茶がゆの振る舞いなどもあった。

 10キロ男子総合1位の大阪府八尾市の門田丈幸さん(31)は「景色が良く気持ちよく走れた」と言い、10キロ女子総合1位の串本町串本、渡辺優希さん(42)も「車では分からないが、自分の足で走ると結構アップダウンがある。大会が最後になるのは寂しいが、優勝はうれしい」と笑顔だった。

 各部門総合の1~3位は次の皆さん。

 ハーフマラソン男子総合=(1)田前力也(東京都)1時間14分1秒(2)日茂優真(島根県)(3)前田洋平(那智勝浦町)

 ハーフマラソン女子総合=(1)空地久予(三重県)1時間34分9秒(2)唐崎郁子(三重県)(3)大江京子(新宮市)

 10キロ男子総合=(1)門田丈幸(大阪府)33分53秒(2)清水陽介(新宮市)(3)前田賢二(日高町)

 10キロ女子総合=(1)渡辺優希(串本町)43分42秒(2)土肥昭代(三重県)(3)音野いつ子(大阪府)

 3キロ男子総合=(1)南部幸裕(那智勝浦町)9分2秒(2)上野山公基(和歌山市)(3)川上秀斗(那智勝浦町)

 3キロ女子総合=(1)佐竹音々(大阪府)10分57秒(2)柴原優花(那智勝浦町)(3)山崎日花里(すさみ町)