第３６回田辺農林水産業まつり（実行委員会主催）が１２日、和歌山県田辺市扇ケ浜の扇ケ浜交流広場とカッパークで開かれた。旬の地場産品を求め、多くの人でにぎわった。

　農林水産業まつりは、生産者と消費者の触れ合いの機会をつくることで地場産業をより多くの人に知ってもらう狙いがある。例年、１１月の第２日曜に開催しているが、コロナ禍で中止していたため、４年ぶりの開催となった。

　地元で取れた旬の野菜やミカン、海産物などの販売のほか、漁船のクルージングや親子で楽しめる木工教室などもあり、買い物や体験を楽しむ家族連れらでにぎわった。

　中でも、新庄漁協の焼きイワガキ、神島高校の梅やきとり、熊野牛の焼き肉、ＪＡ紀南青年部によるリンゴの販売コーナーなどには長蛇の列ができた。近くの紀南文化会館では、農産物品評会もあり、並んだ産品を見定めに多くの人が足を運んだ。

　娘と孫と一緒に訪れた田辺市芳養町の小南里美さん（６８）は「今日は大勢が来てくれて地元民としてとてもうれしい。イワガキを目当てに今回初めて来たが、いろいろな物を見て回りたい」と話した。

　農産物品評会には野菜やミカンなど９部門に計２７２点の出品があった。特別賞の受賞者は次の皆さん。かっこ内は地区。

　県知事賞＝愛須庄太（秋津）田口早生▽県議会議長賞＝坂本喬（秋津川）ダイコン▽県農林水産部長賞＝天田勉（上秋津）富有柿▽西牟婁振興局長賞＝鈴木惣志郎（秋津）レモン▽西牟婁振興局農林水産振興部長賞＝岡﨑ひろみ（稲成）ハクサイ▽市長賞＝羽竹恒和（三栖）大梅干し▽市議会議長賞＝山本芳雄（万呂）ワケギ▽田辺市農業委員会会長賞＝田中壽一（秋津川）うるち米▽ＪＡ和歌山中央会会長賞＝鈴木章生（秋津）ダリア▽ＪＡ紀南組合長賞＝米田壮伺（稲成）宮川早生